マイクロソフトは9月12日(現地時間)、OpenAIが発表した最新のAIモデル「GPT-o1-preview/o1-mini」をGitHub Copilotに順次導入することを明らかにした。
GPT-4oよりも高度な推論に対応
GPT-o1-previewと同o1-miniはOpenAIが導入した新型のAIモデル。これまでの「GPT-4o」と比べ、複雑なコード生成、多面的な問題への取り組みなど高度な問題解決、複雑な文書の比較、より短いコンテキストを要するワークフローの処理といった分野に長けているとされる。
GitHub Copilotへの導入にあたっては、デフォルトでコンテンツセーフティー機能をオンに設定するなど、安全面にも配慮。OpenAIがこれまで展開してきたAIモデルのなかで、もっとも堅牢な設計になっているという。
Azure AI StudioとGitHubでは、近日中にAPIアクセスの形でプレビュー版を公開予定。アクセスを希望するユーザーはAzure AI Studioのモデルカタログから利用を申請する必要がある。
実際にo1-previewを使ったテストでは、パフォーマンスバグの修正テストにおいて、わずか数分でバグを特定し解決策を提案。人間のエンジニアが数時間かかった問題を短時間で解決し、特定の関数の実行時間を1000ms以上から約16msにまで改善できたという。
GitHubのThomas Dohmke CEOは発表に際して、「コーディングの問題を数時間ではなく数分で解決したときの喜びに勝るものはありません」と述べ、GPT-o1シリーズ導入への期待感を示した。