河野太郎デジタル大臣は8月27日の定例記者会見で、事業者向けに同庁が公開した「マイナンバーカード対面確認アプリ」が、公開初日(8月20日)に1万ダウンロードを超えたことを明らかにした。アプリはiOS/Android OS向けに配信中。
マイナンバーカード対面確認アプリは、スマートフォンのカメラとNFCを利用して、顧客のマイナンバーカードの券面とICチップの情報を読み取り、本人確認ができるアプリ。偽造が難しいとされるICチップ内の情報と、券面に記載された「認証番号B(生年月日、有効期限、セキュリティーコードを組み合わせて生成された番号)」を照合することで、偽のカードを使った不正契約などを阻止する仕組みだ。
すでに専用の読み取り機が実用化されている中、あえてスマホアプリを用意した背景には、予算やスペースなどの都合で読み取り機の導入が難しい事業者でも、ICチップを使った厳格な本人確認システムを導入しやすくする狙いもある。
会見で河野大臣は、リサイクルショップでの本アプリの導入実績や、金融機関で口座開設時の本人確認用として導入の検討が進んでいることに触れ、今後も警察庁や総務省と協力しながら、各事業者へアプリについての案内を続けていく考えを示した。