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ルビコン川を渡って約10年、次の時代を切り開く新シリーズ

現代のDALIの魅力が存分に詰まった新スピーカー「RUBIKORE」シリーズ発表

2024年08月26日 11時00分更新

文● ASCII

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製品別の違い

 各製品のユニット構成を見ていこう。

 ハイエンドのRUBIKORE 8は、2ウェイ+0.5ウェイ+0.5ウェイ+0.5ウェイの構成となる。

 少々ややこしいが、その示すところは、29mmのソフトドームと165mmのSMCウッドファイバーコーンで組んだ2ウェイを基本に、スーパーツィーターの役割を果たすリボンツィーターで高域を、さらに165mmのSMCウッドファイバーコーン2つをスタガー接続して、低域を補う構成であるということだ。

 つまり、メインとなるハイとローのスピーカーはそれぞれ高域と低域を切らずに再生。これにクロスオーバーを少しずらした高域担当、低域担当のユニットの音を重ねて特性を補っているわけだ。

 本体サイズは幅220×奥行き444×高さ1100mmで、重量は30kg。周波数特性は38Hz〜34kHz(±3dB)で、感度は90.5dB、インピーダンスは4オーム。クロスオーバー周波数は500Hz、800Hz、2400Hz、14kHz。バイワイヤリング対応。

 RUBIKORE 6は、使用するドライバーは同じだがサブのローとして使うウーファーの数がひとつ減った2ウェイ+0.5ウェイ+0.5ウェイの構成。本体サイズは幅200×奥行き380×高さ990mmで、重量は23kg。周波数特性は38Hz〜34kHz(±3dB)で、感度は88.5dB、インピーダンスは4オーム。クロスオーバー周波数は800Hz、2400Hz、14kHz。バイワイヤリング対応。

 RUBIKORE 2は、ブックシェルフ型でリボンツィーターは搭載しない2ウェイ構成。本体サイズは幅195×奥行き335×高さ350mmで、重量は9.5kg。周波数特性は50Hz〜26kHz(±3dB)で、感度は87dB、インピーダンスは4オーム。クロスオーバー周波数は2800Hz。バイワイヤリング対応。

 RUBIKORE ON-WALLは、壁掛け型のスピーカーでバスレフポートも壁に反射させるのを前提としたスリッド形状になっている。リアスピーカーとしての利用はもちろんだが、省スペースなHi-Fiスピーカーとしても十分な性能を持つ。リボンツィーターを持つ2ウェイ+0.5ウェイ構成。本体サイズは幅278×奥行き142×高さ465mmで、重量は8.5kg。周波数特性は59Hz〜34kHz(±3dB)で、感度は88.5dB、インピーダンスは4オーム。クロスオーバー周波数は2900Hz、14kHz。シングルワイヤリング対応。

RUBIKORE ON-WALLは壁面設置を前提にスリッド上のバスレフポートを採用している。

 RUBIKORE CINEMAは、センタースピーカーだが縦置きでの利用も可能。その際には中央にある高域ユニットのネジを外して取り付ける向きを合わせる。センターだけでなく、左右やサラウンドスピーカーも同じ機種で統一することでL/C/Rのトーンを完全に同じものにできる。貴重な存在だ。リボンツィーターを持つ2ウェイ+0.5ウェイ構成。本体サイズは幅581×奥行き400×高さ197mmで、重量は16kg。周波数特性は49Hz〜34kHz(±3dB)で、感度は89dB、インピーダンスは4オーム。クロスオーバー周波数は2800Hz、14kHz。バイワイヤリング対応。

 いずれの機種もデンマークにあるDALI工場でのハンドメイド生産。キャビネットは外注だが、部品の生産や最終的な組み立ては自社工場で実施しているとのこと(ちなみにKOREはキャビネットも内省しており、そのために木工工場ごと買収したそうだ)。

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