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日本人のサイバーセキュリティー知識は世界最下位 NordVPN調査

2024年08月21日 15時30分更新

文● @sumire_kon

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 セキュリティー関連サービスを手がけるNordVPNは8月21日、セキュリティーやプライバシーに関するユーザーの知識などを調査した「ナショナル・プライバシー・テスト(2024年版)」の結果を公表。「サイバーセキュリティーとインターネットプライバシーに関する知識」の分野で、日本は韓国と並び、世界最下位となったことがわかった。

パスワードに関する知識は十分だが

 調査によると、日本のユーザーは強力なパスワードの作成方法や、アプリの許可を介したデータ共有の知識では90%以上の優れたスコアを獲得。さらにSNS上で共有をさけるべき機密データや、デバイスがどういった方法でマルウェアに感染するかといった知識についても80%を超えるスコアを獲得し、 十分な理解度をもったユーザーが多い。

 一方で自宅のWi-Fiネットワークを保護する方法を知っているユーザーは14%、AIを仕事で使う際に考慮すべきプライバシー問題について理解しているユーザーは5%に留まるなど、身近なセキュリティーやAI関連の知識に疎いことがわかった。銀行から意図しない出金を知らせるメールが届いた際の対処や、AIを利用した詐欺行為を見抜くスキルに関しても、日本は世界平均より遅れている状態だという。

日本のユーザーの調査結果

 先に触れた世界ランキング最下位となった要因には、こうした日本ユーザーの知識やスキルの偏りもあるとみられる。

 なお、今回の調査では日本だけでなく、世界全体で見ても前回(2023年)よりスコアが低下傾向にあった。同社の最高技術責任者マリユス・ブリエディス氏はこうした結果を踏まえ、「オンライン上の個人情報保護に関するさらなる教育の必要性が高まっている」と述べている。

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