ソニーは8月19日、ヘッドホンで再生可能な立体音響のゲームサウンド制作を実現するプラグインソフトウエア「Gaming Virtualizer by 360 Reality Audio」の提供を開始した。
Gaming Virtualizer by 360 Reality Audioは、最適化された効率のよい信号処理によりハードウエアへの負荷を小さくし、モバイル機器などの処理能力の限られた機器でもヘッドホンを使用して没入感のある立体的なゲームサウンドを楽しむことができる技術。
音の定位感に優れているためゲーム内で上方や後方から鳴る音の位置感覚が分かりやすく、位相干渉の少ない処理によりプレイヤーの視点が大きく動いた際に追随する周りの音の動きもスムーズに体感できるという。
Audiokineticの協力を受け開発されたもので、世界中のゲーム開発会社がさまざまなプラットフォーム向けゲーム開発に使用されているAudiokinetic製オーディオミドルウェア「Wwise」のプラグインとして使用する。モバイルやPCなどのそれぞれのプラットフォーム向けのゲームサウンドのデザインを統一し、サウンドデザインをプラットフォームごとに調整する必要がないことからゲームの開発効率が向上できる。
現在、日本、アメリカ、イギリス、中国のさまざまな企業や開発スタジオなどにおいてゲーム開発への実装に向けた検証が進められている。