マイクロソフトは8月15日(現地時間)、Windows 11プレビュービルド「Windows 11 Insider Preview Build 27686 (Canary Channel)」を公開。OS標準の「format」コマンドの仕様を改め、FAT32形式の最大フォーマット容量を32GBから2TBに緩和している。
FAT32形式は、1996年の「Windows 95 OSR2」から登場した規格だ。ファイルサイズの制限など古い規格ゆえの問題点も見受けられるが、ほかのOSでも扱える汎用性の高さから、USBメモリなど外付けストレージを中心に2024年現在も現役で使われている。
規格としては2TBまでの領域を確保(フォーマット)できるが、Windows 11を含むNT系OSの内蔵ツールで対応できるのは32GBまで。より大きな容量をフォーマットするには、サードパーティー製のツールに頼るほかない。そんな状態がかれこれ20年以上続いていた。
ただし、今回32GB制限が解除されたのは、コマンドライン操作が必要な「format」コマンドのみ。それでも大きな一歩ではある。
なお、新しい「format」コマンドが実装されたInsider Previewは開発者向けのバージョンで、安定性に欠けたり、深刻なバグが残っている可能性もある。一般ユーザーが仕事やプライベートで利用することはおすすめできない。