米連邦政府がグーグルを反トラスト法違反で訴えていた裁判で、米国ワシントンD.C.地区裁判所は8月5日(現地時間)、グーグルは検索市場において独占的地位をもっているとの判決を下した。グーグルは判決を不服として控訴を表明している。
判決では、グーグルがアップルやAndroidデバイスのメーカーと交わした検索エンジンに関する契約などを問題視。他社の検索エンジンとの競争が促進されないなど、排他的な性質をもっていると判断した。
一方、検索広告市場でのグーグルの独占的地位の有無に関しては、裁判所は同社に独占的といえるほどの影響力はないとして、政府の主張を退けている。
Here’s our statement on today’s decision in the DOJ case:
— Google Communications (@Google_Comms) August 5, 2024
“This decision recognizes that Google offers the best search engine, but concludes that we shouldn’t be allowed to make it easily available. We appreciate the Court’s finding that Google is ‘the industry’s highest quality…
判決を受けてグーグルは8月6日、公式Xアカウントを通じて「この判決は、Googleが最高の検索エンジンを提供していることを認めていますが、それを簡単に利用できるようにすることは許されないという結論を出していま。」とコメント。判決を不服として控訴する方針を示した。