LINEヤフーは8月5日、同社のIDログインシステムに重大な不具合があったことを公表し、ユーザーに対して謝罪した。不具合により、一部のユーザーのYahoo!メールが第三者に閲覧された可能性があることも明らかにしている。
問題は2024年6月13日から6月27日にかけて発生し、SMS認証を使用したログインプロセスに影響を与えた。ユーザーが携帯電話番号を変更した際に、システムが変更を適切に認識できない状況が発生。結果、以前に同じ電話番号を所有していたユーザーのアカウントに、新しい所有者がアクセスできてしまう可能性があった。
この不具合により、Yahoo!メールのメールタイトル、本文、送信日時、送信元メールアドレスなどの情報が第三者に閲覧された可能性がある。同社は6月27日に問題を発見し、ただちにシステムを修正。さらに、影響を受けた可能性のあるアカウントを強制的にログアウトさせ、再ログインを一時的に制限する措置を講じている。
LINEヤフーは7月31日から影響を受けたユーザーに個別に連絡を開始し、状況の説明と対応策の案内をしている。また、ユーザーに対して、携帯電話番号を変更した場合は速やかにアカウント情報を更新するよう呼びかけている。
同社では今回の事態を重く受け止め、再発防止に全力を尽くすと表明。影響を受けたユーザーからの問い合わせは、Yahoo! JAPANのサポートページを通じて受け付けている。