7月30日から復活している:
「うまトマハンバーグ」には、松屋の定食の”すべて”があると思います
2024年08月02日 17時00分更新
「うまトマハンバーグ定食」
松屋
7月30日発売
830円
https://www.matsuyafoods.co.jp/whatsnew/menu/73169.html
夏の定番が今年もやってきた
マンガ「ONE PIECE」では、ゴール・D・ロジャーの「この世のすべてをそこに置いてきた」という言葉により、世は大海賊時代を迎えることになります。
海賊たちは「ひとつなぎの大秘宝」、この世のすべてを求めて海に出るわけですが、松屋のすべてを知りたかったら我々はどうすればいいでしょうか? はい、そこで「うまトマハンバーグ」です。
松屋では7月30日からうまトマハンバーグ各種を販売中。“うまトマ”が今年の夏も帰ってきました。
鉄板で焼き上げたハンバーグに、ニンニクの旨味とトマトの酸味がクセになるという特製トマトソースを絡めた一品。半熟玉子を崩せば、肉汁と相まってまろやかな味わいに変化するとしています。
「うまトマハンバーグ定食」は830円。ハンバーグの上に牛肉をのせた「牛肉のあいがけうまトマハンバーグ定食」(950円)、特製トマトソースと相性のよいチーズがのった「チーズうまトマハンバーグ定食」(1030円)も同時販売。
味が濃い、ニンニクも強い
それが松屋
うまトマハンバーグには、松屋の定食の“すべて”があります。もっとわかりやすくいえば、松屋の定食における「味の方向性」みたいなものを実感できる味付けになっているのです。
松屋の定食の傾向として、以下のような要素があります。「あります」と言い切ると語弊があるな。筆者はそう感じています……というところ。
・基本、味は濃い目
・ニンニクの香りは強め、味にも影響する量
・酸味がある場合は、やや強調気味
・肉はパサパサではないが、ジューシーというにはあと少し足りない
これらの要素がすべて入っているのが、うまトマハンバーグなんですよ。定食のおかずとしての、すなわち白米と一緒に食べるための味付けに振り切っている。
うまトマハンバーグのソースで、すぐにわかります。トマトの酸味とニンニクの旨味、濃いめです。塩加減が強いというのかな。トマト! ニンニク! というわかりやすい味の構成にうならされます。
味が濃い、ニンニクが強い。なんだったら、ちょっとカドがあると言ってもいい。ごはんがすすむという点ではそれでいいのかもしれませんが、ちょっと味のパンチが強すぎると思う人もいるかもしれません。
そこで半熟玉子です。これで調整するというのが松屋の定食ではよくあるパターンで、先日発売された「回鍋肉定食」もそうでした(あれは、小鉢としてキムチも選べますが)。
つまるところ、「デフォルトで濃くしてあるので、あとはそちらで(半熟玉子などで)加減してください」というのが松屋の定食における基本スタンスなのだと思います。
肝心のハンバーグは、いつもの松屋のそれです。ジューシーというとちょっと言い過ぎかもしれませんが、少なくともパサパサではない。肉汁もありますが、何しろソースが多いのであまり目立たない。
松屋でハンバーグ系の限定メニューが出ても、根本のハンバーグは変わりません。つまり、うまトマハンバーグを食べておけば、どんな「〇〇ハンバーグ定食」が出ても、食感に関しては食べる前から想像が付くというものです。
松屋の定食とは
うまトマハンバーグである
とにかくごはんが進みますが、その分、味は濃い。ニンニクの香りもパンチは強め。まろやかにしたければ半熟玉子などでどうにかしてくれ……という姿勢です。
そう、これが松屋の定食。レギュラーのメニューも、限定メニューも、この方針に則ったものが多い。うまトマハンバーグはその好例といえましょう。
あなたが松屋(の、定食)について知りたかったら、うまトマハンバーグを食べてみてください。そこには、松屋の定食の“すべて”があると思います。
ただ、松屋には牛めしもカレーもあります。うまトマハンバーグは、あくまで「定食の」典型例であるということは断っておかねばなりません。
松屋の定食とは、うまトマハンバーグである……と自分は考えていますが、あなたはいかがでしょうか。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。
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