マカフィーは7月31日、五輪開催をきっかけにイーロン・マスク氏など著名人の偽動画を使ったデマキャンペーンが増加しているとして注意を呼びかけている。
イーロン・マスク氏も被害に
同社によると、こうした偽動画はAIを悪用した精巧なもので、本物と見分けが付きにくいことが特徴。五輪など多くの人の注目が集まるイベントにあわせて拡散し、偽のチケットや模造品の販売といった詐欺行為に使われているという。
偽動画に使われるのは主に著名人で、SNSサービス「X」のイーロン・マスク氏も被害者の1人。同氏の場合、大手メディアに掲載されたインタビュー動画をベースに、音声部分を、実際とは異なる発言をしている本人そっくりの声と入れ替えた動画が出回っている状況だ。
こうした状況を受け、マカフィーではネットを利用する際、次の3点を意識するよう呼びかけている。
1.信頼できない情報元のコンテンツは懐疑的に見る(規制の緩いプラットフォームのみ投稿されている情報や、一般的ではないクラウドストレージに投稿されたコンテンツなど)
2.警戒心をもってコンテンツを閲覧する
3.情報をクロス検証する(複数の情報源で同じ情報を調べて、情報の信頼性を確認する)