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AMD、AI需要で純利益が約10倍に NVIDIA対抗勢力としてシェア拡大

2024年07月31日 12時00分更新

文● ASCII

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 半導体大手AMDが7月30日(現地時間)、2024年第2四半期(4〜6月期)の決算を発表。純利益が前年同期比で9.8倍の2億6500万ドルに拡大するなど、AIチップ需要の急増を背景に過去最高の業績を記録した。

 同社の売上高は前年同期比9%増の58億ドルに達し、純利益は9.8倍の2億6500万ドルへと大幅に拡大した。なかでもデータセンター部門の売上高が前年同期比2.2倍の28億ドルに急増しており、生成AI向けの画像処理半導体(GPU)需要の拡大が主な要因とされている。

 一方で、ゲーミング部門の売上高は前年同期比59%減の6億4800万ドルに落ち込んだ。これは主にゲーム機向けセミカスタム製品の需要減少によるもの。組み込み部門の売上高も41%減少し、8億6100万ドルとなった。

 AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)は「記録的なデータセンター部門の収益により、第2四半期に強力な収益と収益成長を実現しました」とコメントし、AI事業の加速に自信を示した。

 AMDでは2024年第3四半期の売上高を約67億ドルと予想。実現すれば、前年同期比で16%の増収となる。

 AMDの決算は、AI半導体市場において主要競合のNVIDIAに対抗する製品を投入し、市場シェアを拡大しつつあることを示唆している。AI技術の普及に伴って半導体業界における競争が激化する中、AMDの今後の展開が注目される。

 

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