クアルコムは8月1日(現地時間)、2024年第3四半期決算発表において、同社のPC向けSnapdragon Xシリーズチップの展開計画を明らかにした。クリスティアーノ・アモンCEO兼社長は2025年に向け、小売価格700ドルという低価格帯のPCにも対応するようXシリーズの製品ラインナップを拡大すると発表している。
アモン氏は「NPU(AI向けプロセッサーユニット)のパフォーマンスを損なうことなく」この価格帯に対応すると強調。AI処理能力を維持しつつ、より手頃な価格帯のPCにも高性能チップを提供する意向を示した。
クアルコムは既にマイクロソフトのAI PCブランド「Copilot+ PC」に独占的にSnapdragon Xシリーズプラットフォームを提供しており、20モデルが20ヵ国47小売業者で販売されている。同社はこの展開を、Windows 95の発売以来のPCにおける最も重要な転換点の1つと位置付けている。
アモン氏はまた、2027年までにPCの少なくとも50%がAI対応になると予測し、クアルコムがこの市場でトップのシリコンサプライヤーの1つとなることを期待していると述べた。