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ミドルエイジならではの体の不調!健康診断からの再検査で思わぬ変化が⁉【作者に聞いた】

文●杉山幸恵

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 低用量ピルを服用し始めた時期を、間違えて申告していたことに気づいた川本もちさん。そのことを医師に話すと、やはり薬剤性の肝障害の可能性があるとの結論に。生理不順は気になるものの、シートの終わるタイミングに合わせてピルの服用をいったんやめ、3か月後に再検査をすることとなった。


原因は突き止めきれずも、肝臓の数値は薬で正常に

 いったんマンガはここで終了しているため、その後の様子をご本人に詳しく聞いてみた。

 「2月上旬の検査ではほんの少し数値が上昇していました。その際、医師より説明を受けたのですが、肝機能障害の原因にはいろいろあると。でも、ピルやアルコールが原因ではなく、保険適用内の検査もすべて問題なし。ただ薬を飲めば正常値になる…。だったらこれからも服用は続けようという話で落ち着きました。実際はもっといろいろな種類の検査もできるけど保険適応外でかなり高額になってしまうし、薬で抑えられているので、病院としては検査のを強く進めることはできないと。私も高額費用をかけてまで検査をするのはお財布事情が厳しいので、これ以上追及はしなくてもいいかなとなりました。服薬を続けていて、現在、数値は正常に戻っています」

 そして、低用量ピルの服用をやめたことが要因かはわからないが、その後体調にいい変化があらわれたという川本もちさん。

 「もともと服用を始めたきっかけは、生理が1週間以上ダラダラ続いてストレスを感じていたことです。ピルを飲んでいれば定期的に決まった日に生理が来るので、『明日始まるな』っていう心の準備もでき、下着を汚す心配もなくなったのでずっと飲み続けていました。飲み始めてからは重く痛い生理痛が生じることもなくなったほか、早い4日目でほぼ終わることも増えてたのですごく楽でした」

 生理中の痛みやストレスが軽減した一方で、ここ数年は気になる身体の変化は感じていたそう。

 「服用開始して数年は何も感じませんでしたが、3・4年目ごろから下肢が浮腫むように。夜になるとパンパンになるほどで、ふくらはぎを指で押すとすぐ戻って来ず、押した跡が残るほどでした。起床後は足が重ダルく、痛みも生じて歩き始めるのが苦痛なほど。その状態が毎朝、続くようになりました。歩いてるうちに気にならなくはなるのですが、夜寝て目が覚めると毎日同じことの繰り返し。ところが、ピルをやめて数か月経ってから、この下肢の違和感や痛みは消失し、現在は快適に歩けています。」

 低用量ピルを服用することで必ずこうした症状がが発生するわけではなく、今回ご紹介した浮腫みの要因もピル服用にあるとは言い切れない。しかしながら、川本もちさんの場合は服用をやめたことで浮腫みは解消し、今は快適な生活を送ることができているという。

 ミドルエイジになるとさまざまな不調が出てきがちなもの。気になる場合は決めつけたり勝手に判断しないで、医師に相談をすることを心掛けよう。


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 ※症状などは個人差があります。記事は著者の体験によるものですべての方に当てはまるわけではありません。気になることがある方はかかりつけ医などで受診ください。


 

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