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札幌の老舗ジンギスカン店「成吉思汗だるま」が東京に初進出したので食べてみた

2024年07月25日 09時00分更新

文● ASCII

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 札幌の老舗ジンギスカン店「成吉思汗だるま」が、初めて東京に出店し「上野御徒町店」を7月14日に開店した。初日は6時間待ちの大行列となったそうで、本店に20年前に行ったことのあるおじさんが食べてみました。

1954年創業
札幌のジンギスカンなら「だるま」と呼ばれる
札幌の名店がついに東京へ進出

 1954年に創業した「成吉思汗だるま」は、戦後まもない時代に北海道ではポピュラーだった羊肉を使い、庶民も気軽においしい肉が味わえる店として、札幌ススキノに誕生。

 以来70年間、 「いつまでも変わらないこと」をモットーに、高品質な羊肉を安く・おいしく提供することで、道民は勿論、日本中のグルメやインバウンドから絶大な人気を誇る名店として親しまれている。

副社長の金有燮(きん・ゆそぶ)さんは創業した祖母からの3代目です

 創業70周年の節目を機に、「成吉思汗だるま 上野御徒町店」を、下町の雰囲気漂う春日通り沿いにオープン。道外および東京への出店は、今回が初となる。

「上野御徒町店」

 だるまの提供スタイルは、生羊肉を味付けせずに出して、お客さんが七輪の炭火の上に乗ったジンギスカン鍋で焼いて、独自の「たれ」につけて食べる形だ。このたれは一子相伝の極秘レシピである。

こちらが秘伝のたれ。黒い器なので色味はわかりにくいです。。。

つぶしニンニクと唐辛子が薬味としてテーブルに。唐辛子は韓国もので辛味はやさしいので、入れすぎても大丈夫です。

 札幌のジンギスカンは、ラム肉や、タレに漬けた肉を出す店もあるが、だるまはラム(子羊)ではなく、マトン(成羊)を生で出すのが特徴で、それだけ、肉に自信があるということになる。

 また、「七輪+炭火+スリット入りジンギスカン鍋」というのも特徴で、スリットから油が炭に落ちるので、昔の札幌店は、煙がモクモクと充満していた。そのかわり、炭火の香が羊肉に絡み、美味しさを増す効果があるのだ。

炭火とスリット入りのジンギスカン鍋が美味しさのミソでもある。

客席からはわからないが、スタッフ側からはまさに七輪が設置されている。

 15年前に、個別換気扇を設置した今の形となり、煙は少なくなったが、御徒町店にも1階にロッカーがあり、においを付けたくないコートやカバンはそこに仕舞って、ジンギスカンを楽しむという、札幌らしいスタイルは踏襲している。

鍋の頂上にマトンの油を設置、まわりに「お野菜」の玉ねぎと長ネギを設置すれば準備完了です。ちなみに、野菜は、その時々の旬の地域のものを使うので、道産とは限らないそうです

マトンのメニューは3種類
名物「成吉思汗」に「上肉」と「ヒレ肉」

 だるまの「羊肉」は主にニュージーランド産で、独自のルートで仕入れる新鮮で上質なマトンを使用。毎日開店前に職人が手切りする。名物の「成吉思汗」は、マトンのモモ、バラ、ウデ、肩ロース、ロースなど様々な部位を味わえる。

 数量限定にはなるが、脂身が多いロースと肩ロースを分厚くカットした「上肉」、一頭から数百グラムしか取れない希少な「ヒレ肉」もある。

 上野御徒町店でも、北海道の既存店と同じメニューと価格(10円だけ高いらしい)で提供される。

成吉思汗
1290円

元祖「成吉思汗」はいろいろな部位のマトン肉が山盛りになっています。元々はこのお肉1種類だった、究極の一皿です。

 モモ、バラ、ウデ、肩ロース、ロースなど様々な部位が楽しめるだるまを代表的するメニュー。一度も冷凍していない新鮮な生のマトンを、毎日開店直前に職人が手切りし、肉の旨味を最大限に引き出している。

ジンギスカン鍋の山麓に並べて焼きましょう。

お肉をたれに入れてみると、意外と薄い色です。これ、いくらでも頂ける美味しさ。マトン的ないやな臭みは全くありません。

ちなみに上野御徒町店の生ビールはサントリーでした。(本店は一番搾りらしい)

上肉
1690円【数量限定】

いかにもなカタチのロース肉は厚みもあってボリューミーです

 「成吉思汗」のマトンは草食だが、こちらは穀物肥育で特別に飼育したマトンで、脂身が多いロースと肩ロースを分厚くカットした羊肉ステーキ。そのまま焼いて、ハサミで切って頂く。

そのままドカンとおいて焼きます。サシの入ったマトンの旨みが口いっぱいに広がります!

ヒレ肉
1690円【数量限定】

ヒレは上品に並んで出てきます。

 だるま自慢の高級ヒレ肉。羊肉で1番柔らかい部位で、一頭から数百グラムしか採れない希少部位。

こちらは表面だけ焼いてレアで頂きます。予想外の柔らかさと、肉の旨みに驚く美味しさです。必食!!!

ママの手作りキムチ
395円

 2代目ママの手作りキムチは、甘味と 酸味のバランスが良く、お肉にもビールにもご飯にも相性抜群。

ジンギスカンのお供であるご飯は大中小から選べます。ジンギスカンに合うよう研究された「だるまブレンド米」だそうです。。写真は「大」です。。

<常連様に人気の裏メニュー>
〆のお茶漬け

 ライスの上に、残りのタレとほうじ茶をかけ、お茶漬けにする。肉と脂のうまみ、タレの味とほうじ茶の香ばしさが加わり、お腹がいっぱいでもサラサラと食べる事ができる。ぜひトライを。お腹いっぱいのひとは、タレにほうじ茶を入れて、スープとして頂くのもありだそうです。

常連さんの発明、タレ茶づけもトライしてくださいね。

 ちなみに、札幌では、現在6店舗あり、お客様のご要望で、2店舗は17時~午前5時までの終夜営業、1店舗では予約を受け付けているが、本店以下いまでも開店前から行列ができるそうだ。

店 名
成吉思汗だるま上野御徒町店
住 所
東京都文京区湯島3丁目41-5
電 話
03-6240-1430
営業時間
17:00~26:00(LO.25:30)
店 休 日
なし
店舗規模
15坪 / 23席(1階8席、2階15席)

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