クラウドかオンプレミスか
障害の原因はどこにあるのでしょうか。サーバーの冷却でのトラブル(①、⑤)、ソフトウェアのアップデートでのトラブル(②、③、⑥)、機器の設定ミス(⑦、⑧)、アクセス集中や負荷分散のトラブル(④)などの原因があります。
原因はソフトウェアのバグからハードウェアの故障、人為的ミスなど様々なものがあり、これらのトラブルをゼロにするのは難しいでしょう。つまりクラウドやIT基盤を使う上で、障害をゼロにするのは不可能なのです。
だったら自社でサーバーなどを運用する「オンプレミス」のほうが安全なのでは?と思うかもしれません。しかし、オンプレミスでは自社でサイバー攻撃に備える必要がありますし、アップデート・保守点検・常時監視などの手間とコストがかかります。
それに対してクラウドやIT基盤では、セキュリティ・保守点検が24
時間体制で行われているため、サイバー攻撃や障害対応が素早く行えます。実際にここで紹介しているクラウドの大規模障害も、ほとんどは半日以下、場合によっては1時間程度で復旧できています。