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Ryzen 9000シリーズの発売日や新チップセットが判明 AMD Tech Dayレポート

2024年07月15日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●北村/ASCII

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 日本時間2024年7月10日~11日にかけ、AMDはロサンゼルスにて「Tech Day」を開催、世界中から集まったプレスやアナリストにむけ、同社の次世代製品に関する説明を行なった。Ryzen 9000シリーズの発売日ほか、新チップセットの概要やZen 5アーキテクチャーの詳細などが明かされた。

Tech Dayのレセプション。映画「インターステラー」のロケにも使われたホテル「The Westin Bonaventure」が会場となった

AMDのTech Dayはステージに担当者が登壇し、参加者全体に向け概要を説明するGeneral Sessionと、特定分野に対しより深く解説するBreakdownの2種類で構成される。これはGeneral Sessionの様子

 今回筆者は幸運にもこのTech Dayに参加でき、さまざまな情報を直接見聞きすることができた。ただ残念ながら今回のTech Dayのメインディッシュはモバイル向けの「Ryzen AI 300シリーズ」であり、Ryzen 9000シリーズの内容は相対的に少なめとなった。本稿ではTech Day発表の中から、Ryzen 9000シリーズの総合的なトピックについてまとめたものである。

最初のスライドでこれが出た瞬間、この後どんな話が出てくるかだいたい察してしまった。COMPUTEXに続き、Tech DayでもAIに大きなウエイトが割かれたのだ

General Sessionが一通り終わったら小グループに分かれBreakdownが開催され、さらに細かい解説となる。“Zenの父”ことMike Clerk氏によるZen 5アーキテクチャーに関するBreakdownの様子

Ryzen 9000シリーズは7月31日発売
DDR5-5600がメモリーの新たな定格に

 筆者ならびに本記事の読者が最も関心を寄せているRyzen 9000シリーズの発売日は北米基準で7月31日発売と発表された。残念ながら価格は告知されなかったが、ギリギリまで伏せておくのは最近のAMDの常套手段でもある。物理コア数は最少6基~最大16基というスペックはRyzen 7000シリーズと一緒だが、(定格でサポートされる)最大メモリークロックについてはDDR5-5600に引き上げられている点には注意されたい。

Ryzen 9000シリーズのラインナップはすでに発表されている通り。発売日は今月末であると正式に発表された。本情報が公開されて2週間後に発売という、レビュアーの体力が無限大と想定したようなスケジュール設定になっている

Ryzen 9000シリーズのスペック。コア数は最大16コア~最少6コアなのは既報通りだが、12コアの9900Xのみ、TDPが120W(当初の発表では105W)に上方修正された

Ryzen 9000シリーズのメモリーは、従来のDDR5-5200ではなく5600へ引き上げられた。ただし1R(シングルランク)または2R(デュアルランク)のモジュールが4枚(4x1R/ 4x2R)構成の場合は最大速度が落ちるのも同じだ

デモルームにひっそりと展示されていた、Ryzen 9 9950Xと、ヒートスプレッダーを外した状態のもの。CCDやIODの配置は7000シリーズから変わっていない

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