SFやミステリーで知られる出版社の早川書房が7月3日、新しいコミックサイト「ハヤコミ」開始を発表。7月23日にオープンする。世界的に有名なSFやミステリー作品のコミカライズを中心に、オリジナル作品も展開する予定だ。
注目の連載作品には、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』、スタニスワフ・レムの『ソラリス』、本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』などがある。これらの作品は、二階堂彩や森泉岳土、鎌谷悠希といった実力派漫画家が手がける。
「ハヤコミ」は、海外展開にも力を入れている点が特徴だ。すでに『そして誰もいなくなった』のコミカライズ版は6ヵ国に版権が売れているという。早川書房は、世界の名作を読みたい読者と、世界に向けて漫画を発信したい作家をつなぐ場としてこのサイトを位置付けている。
その他のラインナップには、アガサ・クリスティーのポアロシリーズや、キアヌ・リーブス原作の『BRZRKR』、カズオ・イシグロの作品などが予定されている。サイト開設時には、アイザック・アシモフの〈銀河帝国興亡史〉シリーズや宮崎夏次系の作品も一挙公開される予定。