本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「AWS Summit Japan 2024 に参加してきた話」を再編集したものです。
どーもです。2024年入社の高江です。
今回は幕張メッセで開催された「AWS Summit Japan 2024」の1日目に参加してきましたので、色々書いていきたいと思います。
大規模な会場と企業ブース
とにかくデカかったです。セッション数150以上、EXPOコンテンツ250以上、スポンサー119社と大規模なイベントでした。特に、企業ブースの数が非常に多く、私の体力的に一日で全て見て回るのは不可能だと感じました。また、企業のブースやセッションを見て回ると、こんなにクラウドや生成AIを扱っている企業があるんだなぁとも感じました。
参加したセッション
最初の基調講演を終え、その後は様々なブースを見学したり、セッションを聴講したりしました。特にセッションでは企業でどのようにAWSや生成AIを活用しているのかが知れて、CXの今後の仕事に生かせそうだと感じました。参加したセッションは以下の通りです。
1.Amazon Neptune Analyticsと生成AI活用
2023年に発表されたAmazon Neptune Analyticsというグラフ分析エンジンと生成AIを組み合わせた、新しい生成AIソリューションについてのセッションでした。自然言語の質問からグラフ分析を行うために、質問の一部をグラフクエリに変換し、Amazon Neptune AnalyticsとRAGを組み合わせることで生成AIの精度と性能を上げるという手法を行っていました。
2.トランスコスモスが実現する新常識 -生成AI活用でコンタクトセンターの高効率化とCX向上-
今までトレードオフの関係と言われていた顧客満足度(CX)とコストの問題に、生成AIを活用することでCXの向上とコストの削減の両立を実現するソリューションについてのセッションでした。コンタクトセンターの問題点として挙げられていた、対応時間や回線の混雑に対して生成AIを活用することで、CXの向上と業務の効率化を図るというものでした。また、顧客の見えない課題の見える化なども行っており、CXの観点からも勉強になりました。
3.ハルシネーションを抑制した生成AIが生み出す顧客事例とそのアーキテクチャ解説
Stockmark様による、ハルシネーションを限りなく抑えた生成AIのアーキテクチャや実際の顧客事例についてのセッションでした。主な顧客は研究開発がメインであり、新しいプロダクトの開発なども提案してくれるそうです。ハルシネーションを限りなく抑えているとありますが、間違った質問に対してはしっかり否定してくれたりと、非常に高い精度を見せてくれました。また、AWS Trainiumにより、LLMを作るハードルがかなり下がっていることも知れたので、これからさらに生成AIの進化が進むと感じました。
まとめ
AWS Summit Japanに参加し、クラウドと生成AIの最新動向や活用事例について多くの学びを得ることができました。会場の規模の大きさや、多くの企業がこれらの技術を積極的に活用していることに驚きを感じつつも、自身の仕事にも生かせる知見を得られたことは大きな収穫でした。これからも最新のテクノロジーを積極的に学び、FIXERで活躍できるよう努力していきたいと思います。
高江 怜臣
この連載の記事
-
TECH
ヘルプデスク担当者が「Amazon Q in Connect」のすごさを分析する -
TECH
初心者向け:RDSスナップショットを別のAWSアカウントで復元する手順 -
TECH
AWS CDKとGitHubを使ったIaC=インフラ構成管理の基本 -
TECH
同世代エンジニアに刺激を受けた!JAWS-UG「若手エンジニア応援LT会」参加レポート -
TECH
AWS CDKでGuardDutyのRDS保護を有効化しよう(として詰みかけた話) -
TECH
ノーコードで生成AI連携! SlackからAmazon Bedrockのエージェントに質問 -
TECH
Terraform:変数の値が未代入でもインタラクティブな入力を回避する方法 -
TECH
Amazon SESでEメールの送信機能/受信機能を作る手順 -
TECH
Amazon BedrockからWeb上のコンテンツを参照する新機能「Web Crawler」 -
TECH
IAMユーザーのアクセスキーを使わず「IAMロール」を使うべき理由 - この連載の一覧へ