G-Master Spear FX7をレビュー
「FFXIV: 黄金のレガシー」が4Kでも遊べるゲーミングPC、「次の10年」にふさわしい仕上がり
2024年06月28日 10時00分更新
4Kも快適な性能ながら静音性もかなり優秀
最後は4K。FSR有効時が10286スコアーで、DLSS有効時は10975スコアーになった。評価は「快適」で、平均フレームレートは72~76fps、最低フレームレートはFSRが43fps、動的解像度が効いているDLSSは50fpsとやや高めになった。
一般的な快適さの指標である平均60fpsを達成できているため、4Kディスプレーでもしっかり遊べると言っていい。もちろん、ハイリフレッシュレートな4Kゲーミングディスプレーで、さらなる黄金体験を望むユーザーならGPUと電源ユニットをカスタムしよう。
また、4K・最高品質(FSR)でベンチマークを計測した際のCPUとGPUの温度も計測してみた。こちらはモニタリングツール「HWiNFO64 Pro」を用い、センサーの温度を取得してグラフ化している。
グラフの通り、CPUコア温度は最大でも80度台半ばで、スパイクしている箇所以外はおおむね70度以下で安定している。GPUに関しては、計測開始から徐々に温度が上がっていくが、それでも最高温度は70度を超えない程度。どちらもまったく問題のない値だ。
騒音値についても触れておく。検証は室内環境騒音35~36dB前後の部屋で実施しているが、PCから距離約50cmの位置に騒音計を配置して簡易的に計測した。
アイドル時は最大値が36.5dBと、ほぼ室内環境音にまぎれて聞き取れないレベルだった。ある程度近づけばファンの回転音がわかるものの、意識しなければほとんど聞こえなかった。
また、「FFXIVベンチマーク」実行時は、4K・最高品質(FSR)の設定で最大39.2dBほど。つまり、それなりに負荷をかけた状態でもかなり静かだ。
CPUクーラー・NH-U12Sの優秀な静音性に加え、PCケースの両側面パネルに貼られた騒音・振動吸収シートで、これだけの静音性を発揮できているものと思われる。
まとめ:「次の10年」に付き合える心強い相棒
G-Master Spear FX7は、標準構成でも「黄金のレガシー」を4Kでも快適にプレイ可能なスペックを備える。まさに「推奨パソコン」の名に違わぬモデルだ。その静音性も大きな魅力に感じた。「FFXIV」の「次の10年」をともにする相棒として、長く付き合えそうな1台だと感じた。
「FFXIV」は新拡張パッケージのたびに新規はもちろん、復帰するユーザーも激増する人気MMORPGだ。本機を仲間に加え、新たなる冒険を楽しんでみてはいかがだろうか。
なお、サイコムの「FFXIV」推奨パソコンは「G-Master Velox FX7」もラインアップ。こちらはCPUが「Core i7-14700F」、GPUが「GeForce RTX 4060 Ti」になるので、さすがに4Kプレイは難しくなる。しかし、価格は標準構成で25万1530円とリーズナブルで、フルHDなら最高画質でも快適に遊べるはず。
なお、今回は「ASCII特別割」として、サイコムに割引クーポンを用意していただいた。購入の際、両機種ともクーポンコード欄に「ASCII_FX7」と入力すれば、5000円引きとなる。サマーキャンペーンも併用すれば、合計2万2920円もの割引になるのでぜひ活用してほしい。
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