第14回衛星放送協会オリジナル番組アワード 番組部門 バラエティ 最優秀賞「<開局25周年>ドリーム対談 里見浩太朗×高橋英樹 われらの時代劇」
2024年07月01日 17時30分更新
里見浩太朗&高橋英樹“時代劇のレジェンド”の初対談で驚かされるトークスキルの高さに仰天
6月10日に「第14回衛星放送協会オリジナル番組アワード」の最優秀賞が発表され、番組部門 バラエティでは「<開局25周年>ドリーム対談 里見浩太朗×高橋英樹 われらの時代劇」(時代劇専門チャンネル)が受賞した。
同番組は、里見浩太朗と高橋英樹という長年、時代劇を牽引してきた2大スターが夢の共演を果たした対談番組。2人が時代劇の聖地・京都を舞台に、時代劇にまつわるさまざまなトークを展開する。
“里見浩太朗”と“高橋英樹”という名前だけでも十分引きがあるのだが、そんな2人が対談という、発案者や実現にこぎつけた人にまで拍手を贈りたくなる夢の共演に、オープニングからわくわくが止まらない。そして、2人によるデビュー当時の話から憧れた先輩の話、新人時代の怒られたエピソード、人気番組の裏話、名シーンの生まれた瞬間、役者としての苦労、“時代劇あるある”、時代劇に対する思いなど、興味を引かれるトークテーマがこれでもかと打ち出されていき、「大御所2人のゆったりとした重厚な対談」というより「長年共に同じ時代を戦い続けてきた戦友の思い出話」のようなテイストが軽やかで観やすく、まさに“バラエティ”の最優秀賞だとうなずける。
何より、2人のトークスキルの高さに驚かされる。「よくゴルフに行ったり、撮影所の食堂で雑談する」という仲の良さも相まって、時代劇ならではの大変さを面白おかしく紹介したり、互いの演技をリスペクトしつつ自身の苦悩を語ったりと、時代劇ファンでなくても楽しむことができる。
加えて、対談を通して伝わってくるのが2人の人柄の良さだ。驕るようなところは一切なく、言葉の端々にスタッフや視聴者への感謝がある。時代劇についてのトークでありながら、時代劇では映せない2人の素晴らしい人柄を映し出した制作陣の功績も称えたくなる。2人と共演した経験のある俳優・原田龍二の見事な進行も光っていた。
時代劇ファンも時代劇ファンではない方もぜひ観るべし! 観れば、かつて時代を彩った名作の時代劇を必ず観てみたくなるし、今の時代劇もちょっと観てみようかなと思わせられる。まさに開局25周年にふさわしい作品だ。