フリアーシステムズジャパン株式会社
4Kカメラシステムが、フリアー独自のカメラAI機能と特許取得済みの3Dワールドトラッカーを使用して、誤警報を減らしつつ事故検知を自動化する
フリアーシステムズ株式会社は、都市間交通インテリジェンス用TrafiBot AI 4K可視カメラシステムを発表しました。このクローズドサーキット型トラフィックカメラにより、高速道路からトンネルに至る都市間道路において、画像解像度を落とすことなく、また帯域幅の問題によるデータ損失もなく、優れた検知性能と最も信頼性の高いトラフィックデータ収集のための最も堅牢な人工知能(AI)が提供されます。
Trafibot AIは、過去30年間に世界中で収集された数百万枚のフリアーシステムズの画像から開発されたフリアー独自の2つのAIモデルを使用しています。1つは落下物を識別・分類し、もう1つは歩行者や自転車などの脆弱な道路利用者だけでなく、電動スクーターや自動車輸送車のような特殊な車体を含む車両を分類します。
フリアーシステムズの特許取得済みの3Dワールドトラッカーと組み合わせることで、TrafiBot AIはシーン内の事故を検知する能力が向上しました。車両が視界に入ると、追跡対象が他の車両や物体、道路インフラに遮られたり、不明瞭となった場合でも、カメラは車両の速度や軌道を予測します。また、TrafiBot AIは、突然の車線変更、あおり運転、逆走ドライバーなどを検知し、交通管理者に重要なデータを提供することで、誤警報を減らしつつ安全性に関する事故をよりよく管理することができます。
フリアーシステムズのビジネス開発担当バイスプレジデントであるStefaan Pinck氏は、次のように述べています。「インテリジェント交通管理システムは過去10年間に大きな進歩を遂げましたが、今日、トラフィック管理チームは、人命を救い、車両を再び動かすために、より迅速かつ正確なトラフィックデータが必要です。Trafibot AIは、独自のAIモデル、3Dワールドトラッカー、革新的な3軸回転デザインを組み合わせることで、その優れた能力を発揮し、トンネルの傾斜した壁面や狭いスペースなど、特殊な道路インフラへの設置に柔軟に対応します。」
カナダの大手交通管理システム・交通管制機器サプライヤーであるTacel Ltd.のGil Marques社長は、次のように述べています。「フリアーシステムズは、30年以上にわたる独自の交通インテリジェンスの経験をAIアルゴリズムに統合することで、業界でも他に類を見ない正しい方向性を示しました。競合他社は、既製のデータセットや新しいデータセットに頼ってそれぞれのAIアルゴリズムを構築しなければならないため、フリアーのアプローチほど強力ではありません。」
全天候型ハウジングと柔軟な設置
パン、チルト、横回転する3軸カメラスイベルがあるため、設置に時間のかかるカスタムアダプタープレートは不要です。内蔵のチルトセンサーも自動的に較正されるため、カメラ設定にかかる時間とそれに伴う交通の混乱をさらに軽減します。
Trafibot AIはIP66/67準拠のステンレス鋼製筐体に収められており、塩気や湿度などあらゆる天候、道路やトンネルの清掃作業による高圧放水などに耐えるように設計されています。また、この4Kカメラは、6~22mmの光学ズームと最大300mの検知範囲を備えており、従来のフリアーシステムズのインテリジェントトラフィックカメラと比較して、カメラ1台あたりの検知範囲が広く、意思決定のサポートが向上しています。
ソフトウェアとの統合
このカメラは、Trafibot AIからデータを収集して整理できる新発売のソフトウェア製品「FLIR Cascade」と統合できるように設計されており、最先端でインテリジェントな事故フィルタリングシステムにより、関連する事故のみを交通管理者に表示します。事故が検知されると、トラフィック管理チームが即座に確認できるように、シーンの短い4K解像度のビデオクリップにフラグが立てられます。Trafibot AIはさらに、ビデオ管理システムと統合してライブ映像を提供することができます。
Trafibot AIの詳細については、https://www.flir.jp/traffic/flir-trafibot-ai/をご覧ください。
フリアーシステムズについて
Teledyne Technologiesの一部門であるフリアーシステムズは、産業用インテリジェントセンシングソリューションにおいて世界をリードしており、全世界で数千人の従業員を擁しています。1978年に設立された同社は、命や暮らしを救う意思決定を専門家がより迅速かつ的確に行えるように支援する先進的なテクノロジーを生み出しています。詳細については、https://www.teledyneflir.jp をご覧いただくか、@flirをフォローしてください。