「衛星放送協会オリジナル番組アワード」第14回の最優秀賞が決定

2024年06月11日 11時00分更新

文● ASCII

コンテンツ展開部門　最優秀賞「鬼平犯科帳本所・桜屋敷」（時代劇専門チャンネル）

©日本映画放送

　2023年度に衛星放送協会加盟社のBS、CSで放送されたオリジナル番組の中から、優れた番組や企画を表彰する「第14回衛星放送協会オリジナル番組アワード」。14回目の開催となる今年は、番組部門計6ジャンル、コンテンツ展開部門の最優秀賞と審査員奨励賞、番宣部門の最優秀賞、広告部門の最優秀賞などが6月10日に発表された。

　「衛星放送協会オリジナル番組アワード」は、衛星放送協会の会員社が、専門チャンネルの強みを活かして製作された優れたオリジナル番組や、話題性のあるコンテンツ展開、広告、番組宣伝を厳正なる審査の上、決定・表彰すると共に、それらを広く知ってもらうことを目的に2011年に創設されたもの。

　今年も衛星放送ならではの多様な作品がそろった。

第14回の最優秀賞に選ばれた作品は!?

　コンテンツ展開部門の最優秀賞に輝いたのは「鬼平犯科帳本所・桜屋敷」（時代劇専門チャンネル）。「テレビ時代劇の金字塔」として愛され続けてきた不朽の名作を、原作者の生誕100年という記念すべき年に、松本幸四郎を主演に迎えて新たに製作。テレビドラマ（3作品）と劇場版（1作品）が製作され、本作は記念すべき第一弾として時代劇専門チャンネルでテレビ初放送。同チャンネルの歴代最高視聴率と最大加入者数を獲得するなど、その功績が評価された。

番組部門中継　最優秀賞「生中継！新しい学校のリーダーズの初武道館「青春襲来」」（WOWOWライブ）

撮影：usamiryo

　番組部門中継の最優秀賞は「生中継！新しい学校のリーダーズの初武道館「青春襲来」」（WOWOWライブ）が受賞。今大注目の4人組ダンスボーカルユニット、新しい学校のリーダーズが2024年1月に行った記念すべき初の日本武道館公演を、WOWOWで独占生中継。360度のセンターステージに有人カメラ37台で全方位から狙い、カット割り等を綿密にプランニング。ダンスパフォーマンス中に足の間をマイクロドローンカメラが駆け抜ける等、アーティストサイドと綿密に協力体制を組み、新時代の映像体験に挑戦した姿勢が評価された。

　そのほか、ドラマは「東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-」（WOWOWプライム）、バラエティーは「＜開局25周年＞ドリーム対談　里見浩太朗×高橋英樹　われらの時代劇」（時代劇専門チャンネル）、ミニ番組は「『シモ’Sキッチン！』シモ流特大お好み焼き」（GAORA SPORTS）、文化・教養は「ゴッドハンド　復元師と天翔る白馬」（NHK BSプレミアム）、ドキュメンタリーは「BS1スペシャル「わが娘を手放した日　中国 “一人っ子政策”のその後」」（NHK BS1）が番組部門の最優秀賞。「＃つなぐひと～わたし、義肢装具士になりました～」（BS12 トゥエルビ）が番組部門ドキュメンタリー審査員奨励賞を受賞。番宣部門の最優秀賞は「清順美学 4Kで甦る【大正浪漫三部作】放送告知60秒プロモ」（日本映画専門チャンネル）、広告部門の最優秀賞は「APEX LEGENDS e-elements DREAM MATCH supported by BYD ～王様からの招待状～」（アニマックス）。コンテンツ展開部門の審査員奨励賞は「連続ドラマＷ OZU ～小津安二郎が描いた物語～」（WOWOWプライム）が受賞した。

　なお、番組部門6ジャンルの最優秀賞作品の中から選ばれる「グランプリ」は、7月12日(金)に開催される授賞式で発表される。