デル・テクノロジーズ株式会社
当資料は、2024年5月20日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
米国リリース原文:https://www.dell.com/en-us/dt/corporate/newsroom/announcements/detailpage.press-releases~usa~2024~05~20240520-dell-technologies-expands-dell-ai-factory-with-nvidia-to-turbocharge-ai-adoption.htm#/filter-on/Country:en-usニュースの概要
・「Dell PowerEdge XE9680L」サーバーが、直接液体冷却(DLC)と8基のNVIDIA Blackwell Tensor コア GPUによって、コンパクトなフォーム ファクターでの高速処理を実現
・デル・テクノロジーズは、業界で最も高密度でエネルギー効率にも優れたターンキー ラックスケール ソリューションを提供し、Blackwell GPUの大規模展開を促進
・「Dell NativeEdge」は、初のエッジ オーケストレーション プラットフォームで、NVIDIA NIMを含むNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアのデリバリーを自動化
・NVIDIAのテクノロジーをベースにしたデル・テクノロジーズのソリューションとサービスが、AIアプリケーションの展開とデジタル アシスタントの導入をスピードアップ2024年5月20日、米ネバダ州ラスベガス『Dell Technologies World』発
デル・テクノロジーズは、「Dell AI Factory with NVIDIA」を拡張し、AIの導入とイノベーションをスピードアップする新しいサーバー、エッジ、ワークステーション、ソリューション、サービスの機能強化を行ったことを発表しました。デル・テクノロジーズの創業者でCEO(最高経営責任者)のマイケル デルは、次のように述べています。「AIの機会を捉えることができるように、お客様は機敏に行動しています。そのため、当社にとってNVIDIAとのコラボレーションは、非常に重要なものです。今回の『Dell AI Factory with NVIDIA』の拡張は、両社の継続的な共同ミッションをベースにして、AIの導入を簡素化することによって、お客様が次のテクノロジー革命へと果敢に進んでいくことができるようにしています」。NVIDIAの創業者/CEO(最高経営責任者)のジェンスン フアン氏は、次のように述べています。「生成AIには、新しいタイプのコンピューティング インフラストラクチャー、すなわちインテリジェンスを生み出すAIファクトリーが必要です。当社はデル・テクノロジーズとともに、コンピューティング、ネットワーク、ソフトウェアのすべてを含むフルスタックの製品を世界中の幅広い業界のお客様にお届けしており、これによってCopilot、コーディング アシスタント、バーチャル カスタマー サービス エージェント、またデジタル エンタープライズの産業デジタルツインを推進しています」。「Dell AI Factory with NVIDIA」が、単なる「データ」を「インサイト」と「成果」に変革
「Dell AI Factory with NVIDIA」は、業界をリードするデル・テクノロジーズのAIポートフォリオと「NVIDIA AI Enterprise」ソフトウェア プラットフォームを統合し、さらにこれをNVIDIA Tensor コア GPU、NVIDIA Spectrum-X Ethernetネットワーク ファブリック、NVIDIA Bluefield DPUが支えています。お客様は、ニーズに合わせてカスタマイズした統合機能や事前検証済みのフルスタック ソリューションを購入して、検索拡張生成(RAG)やモデル トレーニング、推論といった高速パフォーマンスが不可欠なAIのユースケースを進めることができます。「Dell AI Factory with NVIDIA」の機能強化によって、以下のことが可能になります。先進のコンピュート パワーで大規模AI展開環境を管理
・新たな「Dell PowerEdge XE9680L」は、4Uの小型フォームファクターで、NVIDIA Blackwell アーキテクチャーGPUを8基サポートする高性能サーバーです。「PowerEdge XE9680L」は、業界標準ラックでのNVIDIA Blackwell GPU搭載において最高のラックスケール密度を提供し、ラックあたりのGPU密度を33%向上しています(*1)。また、今回のプラットフォームは、PCIe Gen5スロットを20%増やし、外部(North/South)とのネットワーク拡張容量を2倍に増やしています(*2)。
直接液体冷却(DLC)は、CPUとGPUの冷却能力を向上させ、全体的な効率を改善します。「PowerEdge XE9680L」は、容易なメンテナンスを考慮して設計されており、ラックスケールの展開とオンサイト設置のために、工場での高度な統合により完全に構成された状態で提供されます。
デル・テクノロジーズは、業界をリードする密度とエネルギー効率の高いターンキー型ラックスケール ソリューションも提供予定で、これらのソリューションが大規模なGPUアクセラレーテッド環境からより迅速に価値を引き出します。また、単一ラックで64GPUをサポートする空冷タイプや、単一ラックで72基のNVIDIA Blackwell GPUを搭載する液体冷却タイプなど、複数のバリエーションを提供予定です。
「Dell NativeEdge」とNVIDIAで、エッジ環境へのAIアプリケーション展開を加速
・初のエッジ オーケストレーション プラットフォームである「Dell NativeEdge」は、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアのデリバリーを自動化します(*3)。これによって、開発者とIT担当者は、エッジでAIアプリケーションとソリューションを容易に展開することができます。製造から小売まで幅広い企業が、映像解析のNVIDIA Metropolis、音声・翻訳機能を提供するNVIDIA Riva、またNVIDIA NIM 推論マイクロサービスを含む新たな「Dell NativeEdge deployment blueprint」(展開ブループリント)によって、エッジ データを迅速かつ正確に分析することが可能になります。
AIアプリケーションの開発と展開を簡素化し、より迅速に価値を引き出す
・新たな「Dell Generative AI Solution for Digital Assistants」は、デル・テクノロジーズとNVIDIAのフルスタック ソリューションで、エンドユーザーにパーソナライズしたセルフサービス体験を提供するデジタル アシスタントのスピーディーな展開を支援します。「Implementation Services for Digital Assistants」は、ソリューションの設計、計画、実装、テスト、拡張を支援します。
・「Dell AI Factory with NVIDIA solutions」では、デル・テクノロジーズとNVIDIAの共同エンジニアリングに基づくフルスタックの展開自動化によって、多様なユースケースに合わせて短時間でAI環境を立ち上げることができます。フルスタックの自動化により、自身で行う場合と比較して、AI環境が価値を発揮するまでの時間を最大86%短縮することができます(*4)。NVIDIA NIM 推論マイクロサービスと組み合わせることで、デリバリーから推論ジョブ実行までの全体的な時間を、さらに短縮することができます。NIMマイクロサービスは、NVIDIAとそのパートナーエコシステムから入手可能で、一般的なAIモデル用に本番環境に最適化された推論エンジンを、エンタープライズ開発者に提供します。
・新たな「Dell Accelerator Services for RAG on Precision AI Workstations」では、安全な環境でAIおよびMLプロジェクトを実験、テスト、プロトタイプ化するための開発プラットフォームであるNVIDIA AI Workbenchを備えた「Dell Precision」ワークステーションを基盤にしています。検索拡張生成(RAG)を使用してカスタマイズした大規模言語モデル(LLM)によって、AI開発サイクルを短縮するとともに、優れたパフォーマンスのAIアプリケーションをより短時間で確立することが可能になります。
theCUBE Research社のチーフ アナリスト、Dave Vellante氏は、次のように述べています。「当社の調査から、企業・組織はITを簡素化したいと考えているものの、その実現においては困難に直面していることが、明らかになっています。AIは作業の簡素化を実現する一方で、選択、データ品質、一貫性、セキュリティーといった独自の複雑さをもたらします。しかし、AIから価値を引き出すために必要なインフラストラクチャー、ソフトウェア、サービスの立ち上げをサポートする実証実験済みソリューションの導入を一括提供することで、リスクを減らし、コストを削減することができます。デル・テクノロジーズが提供するエンド ツー エンドの諸機能は、同社の中核となる差別化要因であり、AIに活かすことができるでしょう。『Dell AI Factory with NVIDIA』は、新たなAIワークロードの導入を簡素化するように設計・構築されているAIソリューションの好例です」。提供時期について
・「Dell PowerEdge XE9680L」サーバーは、2024年後半に提供開始予定です。
・「Dell NativeEdge deployment blueprints for NVIDIA」は、2024年後半より全世界で提供開始予定です。
・「Dell Generative AI Solutions for Digital Assistants」および「Implementation Services for Digital Assistant」は、すでに北米で提供開始しています。
・デル・テクノロジーズ プロフェッショナル サービスによる「Dell AI Factory with NVIDIA」の自動展開機能は、2024年後半に提供開始予定です。NVIDIA NIM マイクロサービスは、現在すでに提供開始しています。
・「Dell Accelerator Services for RAG on Precision AI Workstations」は、5月下旬より北米で提供開始予定です。
*1. 「PowerEdge XE8680L」は4U、「PowerEdge XE9680」は6Uを比較
*2. 「PowerEdge XE9680」の追加PCIeスロットが2つであるのに対し、「PowerEdge XE9680L(Q4CY24 RTS)」にはネットワークI/O用に4つの追加PCIe 5.0 FHHL拡張スロットがあります。「XE9680」と「XE9680L」のどちらにも、個々のGPU AIファブリック インターフェイス用に8つの専用PCIeスロットがあります。
*3. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2024年5月)。
*4. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく推定値(2024年5月)。自動化スクリプトを使用した汎用LLM用の2ノードKubernetesクラスターのセットアップにかかる時間と、一般的な設計を手動でデプロイした場合の時間を比較。セットアップ時間には基本インストールのみを含む。実際のセットアップ時間はソリューションの構成によって異なります。
# # #■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、データ時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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