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ゲーム施設「JAPANNEXT BANQUET」の代表にインタビュー

子どもが多いからこそゲームスクールに意味がある!柴崎に誕生したゲーム施設に込められた熱意

文●ジサトラユージ 編集●ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

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子どもが多い地区だからこそのゲームスクール

――「BANQUET」という施設名には、何か意味はあるのでしょうか?

山本氏:案はいろいろあったのですが、オーナーさんの名前の頭文字がBだったので、Bから始まる単語で何かいいものはないかと探していました。その中で、“宴会”という意味のBANQUETは“人が集まれる場所、盛り上がれる場所”というこの施設の目的に適していると思い、この名前にしました。

JAPANNEXT BANQUETのロゴ看板。受付カウンターに設置されている

――立地的には、都心などと比べると集客が難しそうですが、調布市でeスポーツ施設を運営する利点などはありますでしょうか?

山本氏:調布市には都内の公立中学校で最も生徒数が多い学校があるなど、子どもの数が多いのが特徴です。柴崎エリアはその中でも住宅地であり、学校も多いので、子ども向けの集客は期待できると思っています。なので、ゲームスクールにおいても今の子どもたちに興味を持ってもらえるタイトルを選びたいと思っています。

――ゲームのスクールでは、どういったタイトルの取り扱いを予定されているのでしょうか?

山本氏:今は『Minecraft』と、今後『フォートナイト』を扱う予定です。その他にも、トレンドを見ながら拡充していければと思っています。またゲームだけでなく、ゲームに付随してPCのことやゲーム配信のことなども教えられたらと思っています。

――今の時代、eスポーツのプロ選手だけでなく、ストリーマーや動画投稿者として活動する人も多いでしょうから、そういった知識も需要がありそうですね。

施設にはグリーンバックやカメラを備えた配信ルームも。大会の配信などはもちろん、配信の方法を試すことにも使えそう

山本氏:他にも、『Minecraft』は会話を英会話で行うことで英語学習を兼ねていたり、ある程度の社会人教育もプログラムに盛り込んだりと、プロゲーマーとしての道だけでなく、そういったセカンドキャリアも見据えた教育を行いたいと思っています。そのほうが、親御さんとしても安心できるのではないかと。

――スクールの講師陣は、チームメンバーの方が担当されるのでしょうか?

山本氏:『Minecraft』に関しては、うちのチームのメンバーで担当する予定です。『フォートナイト』についてはうちに部門がないので、懇意にさせていただいている「テックウイング」さん(参考記事:https://ascii.jp/elem/000/004/127/4127658/)に講師をお願いしようと考えています。

――基本的な施設の運営スケジュールはどのようになるのでしょうか?

山本氏:月曜日は定休日ですが、平日はスクール、土日はイベントなどを行うことを想定しています。カフェ&バーとしても営業しているので、それも含めると営業時間は10時~22時までになります。カフェは17時にバーに切り替わる形ですね。

――スクールのカリキュラムなどはどういった予定になっているのでしょう?

山本氏:スクールは1コマ1時間半で、1日3~4コマの予定です。初期は体験授業を実施するので、質問なども含めて1コマ2時間程度取る予定です。

――土日のイベントは、eスポーツの大会なども実施されるのでしょうか?

山本氏:そうですね。例えば、平日のスクールでeスポーツを学んでいる生徒同士の大会なども開ければ、実力を試したり、交流したりできる場になるかなとも思っています。

チームのストリーマーが店長に就任!

 JAPANNEXT BANQUETの店舗運営は、チームのストリーマーである「りったそ」(@rittaso_chan)さんが店長、「L0SER」(@L0SERoki)さんが副店長兼スクールの講師を務めるという。

 お二人にも、話を聞くことができた。

――りったそさんはストリーマーから店長になられたということですが、そのことをお聞きした際にはどう思われましたか?

りったそさん:私で大丈夫かなという思いもあったのですが、接客は好きだったので、楽しそうだなとも思いました。

山本氏:もともと彼女は飲食店でのバイト経験もあるので、ある程度こうしたノウハウを持っていたこともあると思います。ゆくゆくは店舗の管理なども任せたいと思っています。

ゲームスペース以外に、飲食物を提供するカフェ&バーのスペースを備えている

――今回のJAPANNEXT BANQUETの開設はかなりの突貫作業だったとお聞きしたのですが、そのスピード感についてはいかがでしたか?

りったそさん:店長になるかもという話が決まったのが3月末くらいで、それから仕事のために急遽引っ越しもしたので、かなりドタバタでしたね。4月10日には引っ越しを完了してこちらの改装をしていたので、そのスピード感は結構大変でした。

――L0SERさんは、今回講師も担当されるということで、そのお話を聞いたときはいかがでしたか?

L0SERさん:昔から人に何か教えたいという思いはあったのですが、あまり機会がありませんでした。でも、1つのゲームをやり続けた結果プロになれて、さらにその経験を活かして人に教えられる機会をもらえたので、諦めた夢を叶えられる場所があったんだと嬉しく思っています。

――スクールに関しては、オンライン授業なども予定されているのでしょうか?

山本氏:最初はオフラインで実施する予定ですが、将来的にはハイブリッドやオンラインでも参加できるような環境にしたいと思っています。やはり子どもが多い地域ですと、中には学校にいけない子も出てくると思います。そうした子でも参加できて、ゲームを通じて心の支えになればという思いもあります。

L0SERさん:僕自身も、学生時代に学校に行けなくなった時期があって、ゲームに救われた経験があります。人に何か教えたいという思いが芽生えたのもそのころで、そういう子たちの力になれればと思いますね。

スクール/イベントでの会場利用は公式サイトから応募可能

 JAPANNEXT BANQUETのスク―ルへの申し込みについては、公式サイトのスクール情報を参照。記事執筆時点で「マインクラフト英会話」の講習を募集している。なお、イベント等での使用に関してはこちらのリンクから料金等を確認可能だ。

 調布市の子どもたちにとって、JAPANNEXT BANQUETがどういう存在になっていくのか注目したいところ。最後に、山本氏から今後のJAPANNEXT BANQUETの運営に関して、目標や展望をお聞きした。

●山本氏のコメント
 やはり目標としては、最初に言った通りここからプロゲーマーやeスポーツのオリンピック選手を輩出することだと思っています。まず第一に、ゲーム環境はあってもチームメイトがいない、スクリムが組めないというのが一番悲惨だと思うので、そこは我々が音頭をとってやっていきたいところです。

 第二に、ここでオフラインやオンラインの大会を開いて経験を積んでもらって、この施設に通っている生徒は強い、となってもらうこと。そして第三には、強いプロチームに入ったり、海外での活躍を目指してもらったりというのをコンセプトとしてやっていきたいです。

 もちろんカフェやバー、大会以外のイベントも大事ですが、その基本のコンセプトを達成するために全力で盛り上げていければなと思っています。

(提供:株式会社JAPANNEXT)

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