KDDIとソフトバンクは8日、両社の出資によって設立した5G JAPAN社を通じて実施している5Gネットワークの共同構築の取り組みについて、その協業範囲を拡大する検討を開始することで合意したと発表した。また、5Gに加えて、4G基地局資産の相互利用についても検討を進める。
これらの協業範囲に拡大により、2030年度までに累計で10万局の基地局を共同構築し、1社あたりで1200億円の設備投資に要するコストを削減を目指すとしている。
5G JAPANは2020年4年に設立。地方の5Gエリア整備を当初の目的としており、すでに1社あたり3万8000局以上の基地局を共同構築、450億円の設備投資コストを削減している。この成果を受けて、エリアや通信方式の拡大、基地局建設での工事使用の共通化や部材の共同調達といった領域についても協業範囲を拡大する。