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ASCII Power Review 第244回

バッテリーは22時間も稼働しました

DellのハイエンドモバイルPC「XPS16」実機レビュー = 未来デザインの16型はGPUも爆速だ!

2024年04月02日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 デルは日本でも16型モバイルノートPC「XPS16」の販売を開始した。本製品はNPUを搭載したインテルCore Ultraプロセッサーを採用。またディスクリートGPUとしてGeForce RTXを選択可能で、3Dゲームからクリエイティブ系アプリまで快適に動作できるパフォーマンスを実現している。

 今回、デルから試用機を借りたので、デザインとパフォーマンスをチェックしていこう。

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

デル・テクノロジーズ「XPS16」31万9980円~

最先端デザインのハイエンドモバイルPC
細かくBTOを選択できるのが魅力

 「XPS16」の2024年モデルはOSにWindows 11 Home/Pro、CPUには「Core Ultra 7 155H」/「Core Ultra 9 185H」を選択可能だ。

 GPUは「インテルArc Graphics」のみと、「GeForce RTX 4050/4060/4070」を選択でき、メモリーは16GB/32GB(LPDDR5X-6400)または64GB(LPDDR5X-7467)、ストレージは512GB/1TB/2TB/4TB(PCIe接続SSD)から選べる。

 ディスプレーは2種類でともにDolby Vision、Eyesafeテクノロジー対応で、タッチ非対応、ペン非対応。1つは16.3インチFHD+液晶で1920×1200ドット、500ニト、コントラスト2000:1、色域100%sRGB、リフレッシュレート120Hz、非光沢。もう一つは4K+のOLEDで3840×2400ドット、400ニト、100万:1、100%DCI-P3、90Hzで光沢だ。

 サウンド機能はクアッドスピーカー(3Wメイン×2、2Wツイーター×2)、アレイマイクを内蔵している。

 インターフェースはThunderbolt 4×3、microSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャックを用意。ただしRTX 4070搭載モデルのみ、Type-C端子がThunderbolt 4×2とUSB 3.2 Gen2 Type-C×1という構成になる。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.4をサポートしている。

 本体サイズは358.18×240.05×18.70mm、重量は2.13kg。ボディーはCNC削り出しアルミニウムとCorning Gorilla Glass 3を使用。バッテリーは99.5Whを搭載。バッテリー駆動時間は非公表だ。

 本製品は、Core Ultra 7でdGPUなし、RAM16GB、SSD512GB、液晶という構成で31万9980円、今回試用したCore Ultra 7にRTX 4050内蔵で、16GB、512GB、液晶で36万4980円、最上位のプロ仕様であるCore Ultra 9にRTX 4070、64GB、4TB、OLEDという構成だと67万3780円となる。価格差は広いが、そのぶんきめ細かに用途に応じたシステム構成を選択できるわけだ。

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

本体サイズは358.18×240.05×18.70mm、重量は2.13kg。カラーはプラチナシルバー(試用機)とグラファイトを用意

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

底面パネルはトルクスネジ(T5、M2×4)8本で固定。サポートサイトに掲載されている「XPS16 9640 オーナーズマニュアル」にはバッテリー、ファン、SSDの取り外し方が解説されている

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

ディスプレーは16.3インチのFHD+液晶または4K+ OLEDを用意。ちなみにOLEDのカバーガラスはCorning Gorilla Glass Victusだ

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

キーボードはテンキーレスの日本語配列。「-」、「^」、「\」以外のキーは等幅に揃えられている

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

本体前面ディスプレー側にはアレイマイクを内蔵

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、Thunderbolt 4、3.5mmコンボジャック、左側面にはThunderbolt 4×2を用意

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

ディスプレーの最大展開角度は実測138度

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、USB Type-C - USB Type-AおよびHDMIアダプター、説明書類が同梱

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

ACアダプターのコード長は実測177cm、電源ケーブルの長さは実測90cm

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

ACアダプターの型番は「DA130PM230」。仕様は入力100-240V~1.8A、出力5V 3A、9V 3A、15V 3A、20V 6.5A、12V-20V 6.35A、容量130W

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

「USB Type-C - USB Type-AおよびHDMIアダプター」はType-AとHDMI端子を増設できる

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

本体の重量は実測2198g

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測399.5g

未来的なデザインがいい
キーボード&タッチパッドも操作感よし

 「XPS16」のデザインにおける最大の特徴は、静電容量式のファンクションキーと、シームレスな感圧機能付きガラスタッチパッドだ。

 キー同士のすき間も狭められており、キーボード面のデザインは非常に未来的だ。キーピッチは横19.05mm、縦18.05mm、キーストロークは1mmが確保されており、攻めたデザインながら意外なほどタイピングしやすいキーボードに仕上げられている。シームレスなタッチパッドは境目がわからないが、クリック時にフィードバックがあるので少し使えば慣れられる。

 ただし、ひとつだけ不満点がある。今回のプラチナシルバーのカラーでは、明るい環境でバックライトが点灯すると、キートップの文字が非常に見づらいのだ。バックライトを手動で消せば問題ないが、それでは本末転倒。明るい場所でバックライトを点灯していてもキートップの文字を読めるように、配色なり素材が改善されることを期待したい。

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

キーピッチは横19.05mm、縦18.05mm

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

キーストロークは1mm

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

バックライトのLEDは白色

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

明るい環境で白色バックライトが点灯するとキートップの文字が読みにくくなる

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

電源ボタンは指紋認証センサー一体型

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

タッチパッドの面積は148×90mm。解像度は300dpi

 今回試用したモデルには16.3インチのFHD+液晶ディスプレーが搭載されている。この液晶ディスプレーは色域が100% sRGB、コントラスト比が2,000:1とOLEDより低いが、リフレッシュレートは120Hzと高速だ。ゲーム用途ならリフレッシュレートを優先して液晶、クリエイティブワーク用途であれば解像度や画質を重視してOLEDがお勧めだ。

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

FHD+液晶は解像度、色域、コントラスト比は4K+ OLEDに及ばないが、輝度が500ニトと明るく、鮮やかにグラフィックを表示できる。表面処理が非光沢で外光が映り込みにくいというのもメリットだ

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

リフレッシュレートは最大120Hzに設定できる。「ダイナミック」では状況に応じて動的に60Hzと120Hzに切り替えられる

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

ディスプレー上部にはFHD RGBカメラ(1080p、30fps)と、IRカメラ(360p、15fps)を内蔵

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

Dellのフラッグシップ・モバイルPC「XPS16」実機レビュー

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオン)

さすがのXPSシリーズ
CPUベンチは17000をマークでバッテリーは22時間駆動

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