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山本 敦の「新選! オーディオレポート」 第34回

AirPods Proのノイキャン活用術 イヤーチップ交換も効果的

2024年03月23日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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コンプライのAirPods Pro専用チップ。AirPods Proの特殊なノズル形状に合わせて設計されています。サイズはS/M/Lが揃っています

AirPods Proに対応する交換イヤーチップも増えている

 AirPods ProのANC機能の効果を最大化するためには、ユーザーの耳のサイズ・形に合ったイヤーチップを選ぶい必要があります。iPhoneユーザーであれば、イヤホンをペアリングすると設定アプリの中にAirPods Proの設定メニューが現れます。こちらを選択して「イヤーチップ装着状態テスト」を実行すると、自分の耳に合ったイヤーチップの大きさを選択して、正しい密閉状態になっているかを確認できます。

AirPods Proの設定画面から「イヤーチップ装着状態テスト」を実行すると、耳のサイズと形に合うイヤーチップが探せます

 人によっては左右の耳のサイズが異なる場合もあります。その際は筆者のように「左側をM、右側をL」といった具合に、左右でサイズの異なるイヤーピースを選ぶ使い方も有効です。

 AirPods Proに対応する交換用イヤーチップを商品化しているブランドもあります。アップルはAirPods純正のイヤーチップを使わないと、ANCや外部音取り込み、適応型ノイズコントロールの正しい効果が得られない可能性があると注意を喚起しています。また先に触れた「イヤーチップ装着状態テスト」はアップル純正のイヤーチップを装着しないと正しい解析結果が得られない場合もあるようです。

 筆者の場合は米Comply(コンプライ)の低反発ポリウレタン素材を使ったAirPods Pro専用チップが、ANCの効果とフィット感的にもとても良く愛用しています。聴感的にもAirPods Proで再生するサウンドの低音が引き締まり、安定する手応えがあります。サードパーティの交換用イヤーチップを活用して、AirPods ProによるANCの効果とサウンドをチューニングしてみてください。

 
主なスペック
製品ジャンル ワイヤレスイヤホン
ブランド アップル
製品名 AirPods Pro(第2世代)
直販価格 3万9800円
形式 密閉
ドライバー 専用の高偏位Appleドライバー
Bluetooth AAC/SBC
連続再生時間 最大6時間(空間オーディオ/ダイナミックヘッドトラッキング オフ)、最大30時間(ケース使用時)
 
主なスペック
製品ジャンル ワイヤレスイヤホン
ブランド ゼンハイザー
製品名 MOMENTUM True Wireless 4
直販価格 4万9940円
形式 密閉
ドライバー 7mm口径TrueResponseダイナミックドライバー
Bluetooth aptX Adaptive/aptX/AAC/SBC/LC3
連続再生時間 最大7時間(ANC オン)、最大30時間(ケース使用時)
 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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