細分化するノイズキャンセリング機能
反対に、ユーザーがANCや外部音取り込みの効果をマニュアルで任意の値に設定して、保存した設定値をリスニングシーンに合わせて任意に呼び出せる機能を持つワイヤレスイヤホンもあります。ボーズの「Bose QuietComfort Ultra Earbuds」はその好例です。ただ、年間に多くのワイヤレスイヤホン、ヘッドホンを取材している筆者の手応えとしては、この頃はAirPods ProのようにANCレベルを自動で環境に適応させるワイヤレスイヤホンの方が増えているように思います。
4月を中心に春は風の強い日が多くあります。イヤホンを装着している時に「風切り音」を環境ノイズとして検知した時に、これを重点的に消してくれるハイエンドクラス、またはスポーツモデルをうたうワイヤレスイヤホンが増えています。第2世代のAirPods Proにはこの機能がありません。風切り音はイヤホンに内蔵するマイクの配置など、本体の設計やデザインにより軽減できる場合もありますが、ゼンハイザーの「MOMENTUM True Wireless 4」のように信号処理によって、風切り音をしっかりと抑え込むワイヤレスイヤホンもあります。

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