TOPPANデジタル、OS Trading & Investments Pte. Ltd.(以下OSTI)、サグリは4月より、ルワンダとタンザニアの農園にて、スマート農業実現に向けた実証実験を開始する。
本実証は、2026年に東アフリカのプランテーション型農園向けスマート農業ソリューションを開発し、ほかの国や地域・農園に提供することを目標にしている。
「広大な土地」「未整備なインフラ環境」「不安定な経済状況」が特徴のアフリカ地域の農園で、余分な電源インフラ確保や高価な機器設置が不要な衛星観測データを活用し、現地農園での栽培状況を効率的に収集/分析。データドリブンな農園運営の実現を目指す。
2023年にOSTIと資本業務提携を締結したTOPPANデジタルはサグリと業務提携契約を締結し、3社共同でさらなるスマート農業ソリューションの強化に向けた実証実験を開始する。各社の役割は以下の通り。
TOPPANデジタル:全体コーディネート、LPWAネットワーク技術を活用したZETAソリューションの提供
OSTI:実証環境提供、農園活動記録の提供、比較テストの実施、収穫したコーヒー豆のデータ分析
サグリ:衛星観測データ活用ソリューションの提供等
■東アフリカにおけるスマート農業実現に向けた実証実験
期間:4月~2025年3月
場所:ルワンダ、タンザニアのOSTI運営の農園
目的:現地ニーズに適合したスマート農業ソリューションの開発
概要:
・衛星観測データを活用した農園の土壌分析(水分量、ph、CEC、NPKなど)
・LPWAネットワーク技術を活用した、現地農園での土壌データや気象データの収集/分析
・収穫後の精製条件や加工後のコーヒー豆の品質のデータ分析
・データ分析結果を踏まえた、収量アップや品質向上に向けた施策の実行