インテルN100搭載の14型ノートが登場!国内生産の品質と安心感なら「mouse B4-I1U01PG-B」だ

文●高橋量 編集●ハイサイ比嘉

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軽めの作業には十分なパフォーマンス

 ここからは、mouse B4-I1U01PG-Bのパフォーマンス面について解説する。まずはPCを使った作業の快適さ、総合能力を計測する『PCMark 10』から。

 総合スコアの数値は「1822」ながら、ソフトの起動やブラウザーの描画処理速度を示す「Essentials」の数値は「6457」と高め。オフィス系ソフトの処理速度を示す「Productivity」は「4328」と妥当なところ。動画の編集処理や3Dグラフィックス機能を示す「Digital Content Creation」が「1778」と低めだが、これはIntel N100はインテルの「Celeron N」シリーズの後継で、さらにいえばタブレット向けの「Atom」シリーズがベースであるため。このラインはもともとグラフィックス性能が弱く、その引き継がれた特徴がベンチマーク結果に表われる結果となった。ゲームには不向きだが、ネットコンテンツや動画サイトを楽しむ、あるいはワープロソフトや表計算ソフトを使うといった一般的な作業は十分こなせるはずだ。

「PCMark 10 Extended」の結果。電源モードは「バランス」で、付属の充電器を接続して計測した

「PCMark 10 Extended」の結果。付属の充電器を接続した場合と、バッテリー駆動の場合を計測した

2017年発売のCore i5-7200U搭載ノートと比較すると?

 また、mouse B4-I1U01PG-Bをサブノートとして使うことを検討している方や古いノートを使っている方向けに、2017年発売のCore i5-7200U搭載ノートを用意してPCMark 10のスコアを比較してみた。Windows 11が動作する第8世代搭載機を用意したかったのだが、筆者手持ちの機材から見つけ出せなかったためWindows 10で利用している。PCMark 10のバージョンは同じだ。

Core i5-7200U搭載ノート(8GBメモリー、256GB SSD)との比較

 総合スコアではCore i5-7200U搭載ノートが勝っているが、これはグラフィックス性能が強く影響しているため。しかし、軽めの作業の快適さを表わす「Essentials」では、スコアが10%程度上回っている。ビジネス作業の快適さを計測する「Productivity」はわずかに下回っているものの、誤差とも考えられる範囲だ。ネットの調べ物やメールなどの軽めの作業中心であれば、古いノートPCを使い続けるよりも、mouse B4-I1U01PG-Bに買い換えたほうがいいだろう。

電源接続時とバッテリー駆動時を比べてみた

 mouse B4-I1U01PG-Bのバッテリー駆動時で同じテストを行なったところ、「Essentials」と「Productivity」でスコアが大きく下がった。バッテリー駆動で利用する際は、パフォーマンスが低下する点を意識したい。逆にグラフィックス性能が影響する「Digital Content Creation」と「Gaming」ではスコアが上昇しているので、なんらかのチューニングが施されているのだろう。

充電器接続時とバッテリー駆動時の「PCMark 10 Extended」の結果。バッテリー駆動時には「Essentials」のスコアが24%程度低下している

ストレージは容量512GBへのアップグレードがオススメ

 mouse B4-I1U01PG-Bのストレージ容量は256GBだ。試用機をチェックしたところ、残り容量は191GBだった(Windows Update適用後)。最近は写真ひとつにしても大容量化が進んでいるため、日常的に使うには容量がやや心もとない。購入時にストレージ容量を512GBにアップグレードするのがオススメだ。

Windows Update完了後のCドライブの残り容量。不要なファイルを削除すれば多少は増えるが、それでも最近のノートPCとしては容量は少なめだ

試用機で使われていたSSDの情報

 アクセス速度はシーケンシャルリードで2300MB/秒前後。PCIe 3.0 x4接続のSSDとしては、それほど速いわけではない。ただmouse B4-I1U01PG-Bがファンレス仕様であるため、発熱を抑えるためにあえて低速なストレージを選んでいる可能性はある。

「Crystal Disk Mark」によるSSDのアクセス速度計測結果。軽めの作業には十分な速度であるものの、PCIe 3.0 x4接続としてはやや遅い。またテスト時の書き込みサイズが増えるごとに、書き込み速度も低下している

90GBのダミーファイルを作成し(fsutilコマンドを使用)、別のフォルダーへコピーしたときの転送速度。残り容量が少ない状態では、大容量ファイルの転送時にアクセス速度が大きく低下する

容量の少ないファイルのアクセスであれば、速度は大きく低下しなかった。とはいえ、ストレージの残り容量には余裕をもって運用するべきだろう

CPUはシングルコア性能重視

 CPU性能の計測には、「CINEBENCH R23」を利用した。Windows 11の電源モードは「トップクラスの電力効率」(省電力設定)「バランス」(標準設定)「最適なパフォーマンス」(高パフォーマンス設定)の3種類で、さらにそれぞれを電源接続時とバッテリー駆動時で計測している。その結果が以下のグラフだ。

Windows 11の各電力モードで「CINEBENCH R23」を動作させた結果(電源駆動時)

Windows 11の各電力モードで「CINEBENCH R23」を動作させた結果(バッテリー駆動時)

 これらグラフからはmouse B4-I1U01PG-B(もしくはIntel N100)が、シングルコア性能を重視していることがわかる。もっとも高いスコアが出るはずの「電源駆動」+「最適なパフォーマンス」ではシングルが最高値を出しているものの、マルチではもっとも低い結果だ。バッテリー駆動時にはそれぞれで高いスコアが出ていることから、電源接続時には電力使用を抑える、もしくは電力をバッテリーの充電へと回すようなチューニングが行なわれているのかもしれない。ファンレス仕様であることから、発熱の影響を受けている可能性もある。

 このあたりは正確な挙動をつかめなかったが、総合的に見れば電源接続時は「バランス」で、バッテリー駆動時には「トップクラスの電力効率」を選ぶと、比較的快適な使用感を得られるだろう。