ダイドードリンコは2月28日、2024年春夏の新商品の発表会を都内の会場で開催し、「肌美精企画監修」シリーズの新商品と、「和ノチカラ」シリーズのリニューアル発売を発表した。
GABA配合!「肌美精」監修の無糖お茶2品が新登場
同社はクラシエの基礎化粧品ブランド「肌美精」が商品のコンセプトおよびデザインを監修する機能性表示食品「肌美精企画監修」シリーズより、「肌美精企画監修 玉露仕立て緑茶プラス」「肌美精企画監修 ダージリン紅茶無糖」の2品を3月4日より発売する。
2023年12月販売開始した「肌美精企画監修 はとむぎブレンド茶」を含めた3商品が「肌美精企画監修」シリーズとなる。
女性の健康ニーズに対応するとして、機能性関与成分「GABA」を100mg配合している点が特徴。いずれも無糖茶。
ダイドードリンコが女性を対象に調査したところ、近年、コロナ禍などの要因で健康に対する意識が変化した消費者は75%と高いことがわかった。また、健康や美容に関して意識するようになったこととして「ストレスをためないこと」「肌のケア・肌の健康を維持すること」の項目に多くの票が入った。
「肌美精企画監修」シリーズに配合される「GABA」には、「肌の乾燥が気になる方の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能」や「事務作業や家事による一時的なストレスや疲労感を和らげるリラックス作用」が報告されている。なお、GABAとはアミノ酸の一種で、1日の摂取目安の上限は特に定められていない。
「肌美精企画監修 玉露仕立て緑茶プラス」は、焙煎や蒸し具合の異なる、玉露を含む緑茶葉計7種を厳選し、高温と低温による抽出方法を使い分けることで香りやコクをだし、まろやかな旨みが楽しめる、にごり緑茶。
「肌美精企画監修 ダージリン紅茶無糖」は、ダージリンのクオリティーシーズンの紅茶葉を100%使用し、丁寧に抽出。香り高く、すっきりした味わいが特徴とのこと。
ちなみに、パッケージには「玉露仕立て緑茶プラス」と既存の「はとむぎブレンド茶」は「ストレスを和らげる」と記載があり、「ダージリン紅茶無糖」は「リラックス作用がある」と記載されている。いずれもGABA含有量は同じだが、お茶ごとに想定される飲用シーンに応じて、より訴求効果が高いフレーズを採用したということだ。
開発に携わったマーケティング部の香川珠実さんは「GABAには実は風味があるので、味わいの面で苦労した」と開発秘話を語った。
発表会会場では、GABAの風味が感じやすいほうじ茶を用いて、高濃度のGABAを配合したほうじ茶を味わうことができた。GABA配合のほうじ茶は口に含んだ瞬間に独特の酸味が感じられて、後にも風味が残った。しかし、1口目、2口目と回数を分けて飲み進めると、次第に最初に感じた酸味が和らいでいくのがわかった。
香川さんの話によれば「GABAは特徴として、最初のひと口目に強く感じる風味があります。これが開発の時にはやっかいで、試作品のテイスティングでは、1回飲んだら1時間ほど時間を空けるなど工夫をしました」とのこと。
マグネシウム/ビタミンⅮを配合の「和ノチカラ」をリニューアル
また、無糖炭酸の栄養機能食品「和ノチカラ 有機レモン使用炭酸水」「和ノチカラ 旬搾りゆず炭酸水」を3月11日よりリニューアル発売すると発表。
現代の日本食に不足しがちな栄養素を補給することをコンセプトとした飲料。「和ノチカラ 有機レモン使用炭酸水」にはマグネシウムとビタミンB6が、「和ノチカラ 旬搾りゆず炭酸水」にはビタミンDとビタミンCが配合。いずれも、東北大学大学院農学研究科が監修している。
「和ノチカラ 有機レモン使用炭酸水」に含まれるマグネシウムは、主に海草類や魚介類から摂取されるが、2001年から2019年にかけて大幅に減少しており、実際にマグネシウム摂取量は推奨量より大幅に少ないとされている。
「和ノチカラ 旬搾りゆず炭酸水」には含まれるビタミンDは、食事から摂取されると共に、日光に当たることで体内で合成される。ビタミンDを含有する食物は少なく、食物からの摂取の8割が魚介類であるが、魚介類の摂取量は年々減少している。さらに、日焼け止めを塗るとさらにビタミンDの生成が難しいこともあり、不足しがちな状況という。
今回、「和ノチカラ 有機レモン使用炭酸水」はよりレモン感の味わいを高めてリニューアルするとともに両商品ともにパッケージを刷新し、春夏に向けて訴求する。