ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、PlayStation 5(PS5)に最適化したワイヤレスヘッドホンのフラグシップ「PULSE Elite」を2月21日に発売します。今回はSIEから借りた実機を試して、サウンドや使い勝手についてわかったことを報告します。
平面型ドライバーの特徴がよくわかるヘッドホン
SIEは昨年末にPS5に最適化した左右独立型のワイヤレスイヤホン「PULSE Explore」を発売しています。本連載でも実機をレポートしました。PULSE Eliteは、PULSE Exploreと多くの技術的な特徴が重なるアラウンドイヤー(大型のイヤーカップで耳を覆う)スタイルのワイヤレスヘッドホンです。
筆者は特に2つの技術に注目しました。ひとつはヘッドホンにも採用されたカスタム設計によるプレーナーマグネティック(平面磁界駆動型)ドライバーです。SIEのパートナーである、アメリカのヘッドホンブランド「Audeze(オーデジー)」の協力により、今までソニーのラインナップになかった平面型ドライバーを搭載するヘッドホンがSIEから誕生しました。
PULSE Exploreも中高音域の情報量に富み、きめ細かくバランスの良い平面型ヘッドホンらしいサウンドを特徴としています。ゲーミング時には、細かい効果音や人の声が聴きやすいヘッドホンがプレイの成果を高めてくれるとも言われています。この点も含めて、アラウンドイヤースタイルのヘッドホンであるPULSE Eliteの方が平面型ドライバーの個性がより明快に感じられると思います。
ダイナミック型ドライバーを搭載するヘッドホンに比べると、PULSE Eliteはわずかに低音が細身な印象を受けました。ただ低音の切れ味は鋭く、存在感は十分に感じられます。音楽を聴いてみると、ボーカルものやクラシックピアノのようなアコースティックな楽器の音色がとてもリアルに感じられます。相性はとても良さそうです。
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