「俺の城、守備力どのくらいあったの?」かつての領主から見た島原・天草一揆の舞台になった原城の守りの堅さレベル

文●風都ナツメ

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 激しい年貢の取り立てとキリシタン弾圧に反発した百姓たちが起こした「島原・天草一揆」。その主戦場になった原城(現在は城址)は、2018年に世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つとして登録されています。登録5周年記念イベントの締めくくりとして、3月まで特別展「原城の記憶ー延岡藩・有馬氏の攻防ー」が開催されます。

かつての城主から見た原城の守備

 かつて島原地域の領主だった延岡藩の有馬氏は、一揆の際に幕府軍と一揆勢との交渉役に立つことに。そんな有馬氏の記録から、原城での攻防戦や幕府から見た原城の守備をひも解きます。「俺の城、戦いにくいなあ」と複雑な気持ちになるシーンもあったかもなあ。

 

 島原・天草一揆が起こった頃はすでに廃城となっていた原城。どんな防御システムを備えていたのか気になります。

 

世界遺産登録5周年記念特別展「原城の記憶ー延岡藩・有馬氏の攻防ー」
期間:~3月10日(日)
入館料:一般 300円/高校生 200円/小・中学生 150円(常設展示も観覧可)
場所:有馬キリシタン遺産記念館(長崎県南島原市南有馬町乙1395番地)
開館時間:9:00~18:00
休館日:木曜日・年末年始
問い合わせ先:TEL/FAX:0957-85-3217
MAIL:arimamuseum3217@gmail.com