既存の自転車に後付けする仕様
EDSを製造するWheelTop社は、1950年代創業の自転車パーツを製造する老舗メーカーという事ですが、EDSについてはキワモノとして見られていたのも事実。最初に浮かんだ言葉は、誠に不躾ながら「これ大っぴらに売って大丈夫ですか?」でした。
電動に限らず自転車のコンポーネントシステムは、他のメーカーが真似できないようにパテントでガチガチに固まっています。ホダカさんが扱うのだから、当然ながらそうした権利関係は問題ないのでしょう。そこがまず驚きでした。
なによりEDSの特徴はメーカーを問わず既存のコンポに互換性を持つこと。ディレイラーのトラベル量を自由に制御できる利点を活かして、7速から13速まで対応します。大手メーカーはやらないし、我々も見て見ぬふりをしてきましたが、これが電動コンポの野生というものです。
ちなみに13速はカンパニョーロとローターのグラベルコンポ用。海外ではロードよりグラベルの方が人気ですから、そこもフォローするわけですな。
EDSのパッケージはシフター/ブレーキレバーとディレイラーの組み合わせで、クランク、チェーンリング、チェーン、スプロケットは既存の他社製を使う前提です。ディレイラーとシフターを置き換えれば電動化できるよという商品規格です。
そのシフターとディレイラーの通信はワイヤレスで、前後のディレイラーには独立したバッテリーを内蔵しているため、取り付けにあたって配線の必要なし。フレームにポン付けしてペアリングして、スマホのアプリで設定して終わりです、おそらく。
この連載の記事
-
最終回
自動車
さようならロードスターRF -
第133回
自動車
ビード落ちない!MIPSでハゲそう!試練を乗り越える自転車用品2024上半期PART1 -
第133回
自動車
3Dサドルは高いけど涼しい? 試練を乗り越える自転車用品2024上半期PART2 -
第132回
自動車
スポーツ自転車界隈で近ごろ流行りの携帯用電動ポンプには気を付けたい -
第131回
自動車
自転車の未来の最後尾が見えるミリ波リアビューレーダー -
第130回
自動車
ミリ波レーダーで自転車の安全は万全か? -
第129回
自動車
電動コンポとガーミンを接続して自転車電装系を快適化した結果 -
第128回
自動車
ガーミンのサイコンに私の何が分かるというのか -
第126回
自動車
電動コンポの自転車はバッテリーが切れたらおしまいなのか - この連載の一覧へ