セイコーウオッチは2月7日、「セイコー プレザージュ」ブランドから、スタジオジブリ作品の「風の谷のナウシカ」にインスピレーションを受けた数量限定モデル「SARX119」を発表した。価格は22万円で、3月8日より国内、海外で順次発売する。世界限定1500本(うち国内600本)を販売する。
セイコー プレザージュとスタジオジブリのコラボレーション製品の第3弾。1984年に公開された「風の谷のナウシカ」は、「火の7日間」と呼ばれる戦争で巨大産業文明が滅亡してからおよそ1000年後の世界を舞台に、風の谷の族長の娘でありながら蟲と心を通わせ自然とともに生きる少女、ナウシカを主人公にした物語。
本製品は、作中でナウシカが使用した、近代の工業製品では見られない、どこか優しく温かな印象を持つ緻密な道具や機械からインスピレーションを受けており、腕時計全体から直線を排し、丸みのあるデザインを採用。丸型のケースにヴィンテージ風の加工を施すことで、使い込まれた道具感を演出しながらも、ダイヤシールド加工によって、日常使いの擦り傷や小傷から守る。
また、ナウシカが作中で着用している青い服と同じ色合いのダイヤルは、琺瑯(ほうろう)職人である横澤満氏監修のもとに生み出した、柔らかい光沢と温かみのあるブルーの琺瑯で作られている。6時位置には、服に描かれた紋章をデザイン。木の葉のような形状の時分針はダイヤルに映えるホワイトカラーで、分針を長くすることで、時刻の判読性をさらに高めている。秒針はゴールドカラーに仕上げ、アクセントになっている。
グローブを着けたナウシカがこの腕時計を使用することをイメージし、操作しやすい大きなりゅうずを採用。その側面には、作中に登場する「王蟲(オーム)」の眼をモチーフにした、ブルーのガラスをあしらい、レザーストラップの内側にも王蟲を刻印した特別仕様となっている。
シースルー仕様の裏ぶたからはゴールドカラーの回転錘の動きが見える仕様。ガラス部には、腐海の深部から植物が芽生え、地球が浄化されていくことを暗示する作品のラストシーンと、風の谷の言い伝えである「Clothed in blue robes, descending onto a golden field.(そのもの青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし)」が記されている。
本製品には、同社の高性能メカニカルムーブメント キャリバー6R55からカレンダー機能を取り除いた新キャリバー6R51を搭載。また、およそ72時間のパワーリザーブを有するため、最大に巻き上げた状態で金曜日に外し、週末に着用せずとも翌月曜日にそのまま使用できる。ケースサイズは外径40.5mm(りゅうず含まず)、厚さは12.4mm。
映画のワンシーンがプリントされたスペシャルボックスには、宮﨑駿監督からのメッセージ「時間にしばられずに生きましょう」が表記されたカードが付属する。
© 1984 Studio Ghibli・H