YouTuber としおの「おいしいラ飲み」 第7回
クラシカルなスープにモチモチ中太麺が相性抜群!千葉の老舗家系ラーメン「末広家」でラ飲み!
2024年02月02日 12時00分更新
どうも〜、こんにちは。としおです。
ラーメンYouTuberとして活動中の僕が「ラ飲み」をテーマにお届けするこちらの連載。そう、「ラ飲み」とは、ラーメン屋さんでお酒を飲むこと。これがねぇ、また良いんですよ。僕なりの楽しみ方をご紹介させて戴きます!
クラシカルなスープが絶品!千葉に家系ラーメンを広めた老舗!
千葉県千葉市中央区末広。JR本千葉駅から徒歩10分ほどにある「末広家」。千葉で横浜家系ラーメンを広めたと言っても過言ではない、千葉を代表する家系ラーメン店です。
店主の中田唱義さんの前職はトラックドライバー。千葉で積んだ木材を、東京、神奈川などに配達していたそうです。その配達の合間に食べていた吉村家、本牧家、六角家などの家系ラーメンに心を奪われ、この味を千葉でもやりたいと思ったのが創業のキッカケ。32歳の時に本牧家に修業に入りラーメン作りを覚え、1999年に千葉で独立しました。
「本牧家での修業は半年でした。二人目の息子が産まれたばかりだったので時間が無く、なんとか最短で教えて下さいと本牧家のマスターにお願いしました」と中田さん。
本牧家といえば、吉村家、六角家とともに家系御三家と呼ばれるレジェンド店。数多くの人気店を輩出していることでも有名です。
家系ラーメンの修業といえば、どうしても厳しいイメージがありますが、本牧家のマスターはすごく優しかったそう。
「マスター自身が吉村家で厳しく教わったからでしょうね。逆に、自分たちに教える時はすごく丁寧で優しかったです。自分が入った時はちょうどお弟子さんがいなくて、ずっとマンツーマンで教わりました。本当に何でも教えてくれましたね」
修業を終え、いざ自分の店を開店させたものの、始めはとても苦労したそうです。本牧家時代とは、お店の大きさも、お客様の流れも違うため、同じ味が出せずに悩みました。
「半年ほど経った時に、本牧家のマスターに相談しました。そうしたら、寿々㐂家(神奈川県の上星川にある本牧家出身の超人気店)の厨房に入らせてもらえる事になったんです。お客様の数は違えど同じくらいの席数だから仕事の流れは近いものがあるだろうからって。寿々㐂家で朝から晩まで一日みっちり入らせてもらったのが、すごく勉強になりました。今思うと本当にありがたい話ですね」
現在は長男の中田真澄さんと二人三脚で営業。クラシカルな家系ラーメンは、四半世紀経った今でもラーメンファンを魅了し続けています。
ここ数年は、現店舗の近場で移転先を探しているそう。
「駐車場付きで、テーブルが少し置ければ嬉しいんですけどね。なかなかいい物件が出てこなくて。やっぱりご家族連れとかにゆっくり食べていって欲しいじゃないですか」と、中田さんは表情を緩めます。
その優しそうな笑顔を見て、僕が初めて末広家に来た時の事を思い出しました。
その日は、朝の仕込みからYouTube撮影をさせてもらったのですが、「わざわざ遠くまでありがとうございます」「狭いから足元気をつけて下さいね」と、忙しい時間にも関わらず筆者を常に気遣って下さったのです。
そんな中田さんの人柄も、末広家が千葉で長年愛される理由の一つなのでしょう。
としお流、末広家ラ飲み!
さて、僕流の末広家でのオススメなラ飲みスタイルをご紹介します。
この日は平日、14時すぎに訪問。ランチピーク時は忙しそうなので、少しだけ遅めにしました。
カウンターに座るとすぐにビールがサーブされました。
なんと、サービスでチャーシュー2枚も付いてきました!これは嬉しいサプライズ!
さっそくビールをぐびっと。
ぷっはーっ!うますぎる!
チャーシューは肩ロースの煮豚。シンプルながら適度な味付けでおいしい。
無駄のない丁寧な動きでラーメン作りをする中田さんを眺めながら、ラーメンが出来上がるまでゆっくり飲みます。こうやってお店の空気感を堪能するのもラ飲みの楽しみの一つ。
お次は半ライスが登場。
末広家のライスには、細かく刻んだチャーシューときゅうり漬けが乗ります。細部まで中田さんのお客さんに対する気遣いを感じます。
ライスに卓上の豆板醤も乗せてスタンバイ。そして、待望のラーメンもきましたっ!
うおー!このクラシカルなたたずまい!もう見ただけでウマイのが分かります!
スープを一口。
口当たりは軽やかでありながらも、豚骨の深い旨味がしっかり。豊かな味わいが口いっぱいに広がります。
うん。しみじみ美味しい!
豚のみで出汁を抽出したスープと香りの良い鶏油が絶妙なバランスです。
中太で短めの麺はモッチモチ!スープとの絡みも抜群。
「家系と言えば酒井製麺」と言われるほど、家系ラーメンと関わりの深い酒井製麺。紹介制のため、食べられる店は限られています。
個人的な好みではありますが、吉村家をはじめとした直系店の醤油が強めでパンチの効いたスープよりも、こういうクラシカルなスープの方がより、モチモチ感やコシ、小麦の旨味を感じられる気がします。もちろん直系も素晴らしく美味しいですけどね。
味付玉子は黄身が溶けだすほどの半熟加減。スープと一緒にレンゲでパクり。
これまたビールがススム!!
そして家系といえば、これ。
くーっ!最高!!
海苔の磯感とスープの旨み、米の甘味が一体となって襲いかかってきます。
定番の食べ方ですが、ビールと楽しむのもまた至福。
後半はニンニクやショウガ、酢などの卓上調味料も使いつつ、思いのままに食べ進めます。
最後はビールで流しこんで、ごちそうさまでした!
今日も幸せな時間をありがとうございます!
ということで、今回は末広家をご紹介致しました!
みなさんもぜひ、末広家さんでラ飲みを楽しんでくださいね!
それではまた次のコラムでお会いしましょう!バイバイっ!
【末広家】
千葉県千葉市中央区末広1-15-7
営業時間:11:00〜15:00/18:00〜21:00
定休日:水曜日/第2、第4木曜日
公式X(Twitter): https://twitter.com/suehiroya_chiba
文/としお(YouTuber)
プロフィール
お酒大好き。おいしいもの大好き。ラーメン大好き。
家系ラーメン店を中心に食べ歩く、ほぼラーメンYouTuber。
食レポ以外にも、お店の仕込み風景や営業風景を取材するYouTube「としおのおいしいものチャンネル」を運営。
チャンネルの総再生回数は1000万回を超えた。
YouTube: https://youtube.com/@toshio1040
Twitter:https://twitter.com/toshiogami