GALLERIAの「GALLERIA RM7C-R45」の性能をチェック
モバイルゲーミングノートPCはお高め? なら17万円台で14型・144Hz・Core i7・RTX 4050モデルがあるよ
2024年01月24日 16時00分更新
サードウェーブが販売するゲーミングパソコン文ランド「GALLERIA(ガレリア)」の「GALLERIA RM7C-R45」(関連記事)は、2kgを切るコンパクトボディーに最大144Hzのリフレッシュレートに対応する14型ディスプレーを搭載したゲーミングノートパソコンだ。
14型ながら、第13世代インテルCore i7プロセッサーやGeForce RTX 4050 Laptopなど、フルHDゲーミングを快適に楽しめる性能を搭載しているのが特徴。価格は17万9980円(1月24日現在)からと、14型でRTX 40シリーズを搭載しているモデルとしては、リーズナブルな価格なのも魅力となっている。今回は各種ベンチマークを使用して、そのパフォーマンスをチェックしてみた。
Core i7-13700HとRTX 4050を採用
「GALLERIA RM7C-R45」は、サードウェーブのゲーミングノートパソコンの中ではエントリー向けのモデルで、同社が運営する通販サイト「ドスパラ」では18万4980円からという価格で販売されている。ゲーミングパソコンとしては比較的リーズナブルだが、アルミニウム合金を使用した本体の質感は高く、細部のつくりもしっかりしており価格以上の満足感を与えてくれる製品だ。
性能面でも、第13世代CoreプロセッサーやRTX40シリーズ、144Hz駆動の高リフレッシュレートディスプレーなどを搭載しており、これ1台あればPCゲームをフルHDで楽しむための環境が揃ってしまう。
これからゲームを始めようと考えている初心者が最初に選ぶ1台としても、ヘビーゲーマーが気軽に持ち運べるサブマシンとしてもまさにピッタリ。今回試したモデルのおもなスペックは次のとおり。
試用機の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core i7-13700H(最大5GHz)、14コア/20スレッド |
グラフィックス | GeForce RTX 4050 6GB LaptopGPU+インテル Iris Xe グラフィックス |
メモリー | 16GB DDR5 SO-DIMM (PC5-38400/8GBx2) |
ストレージ | 1TB SSD(NVMe Gen4) |
ディスプレー | 14型(1920×1080ドット)、144Hz、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
無線LAN | Wi-Fi 6E AX211NGW (IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax 2x2 Max2.4Gbps)、Bluetooth 5.3 |
インターフェース | USB 3.2 Gen1 Type-A×2、Thunderbolt 4 Type-C(PD 65-100W対応)、USB 3.2 Gen2 Type-C、HDMI 2.1、マイク入力/ヘッドフォン出力、有線LAN端子、microSDカードリーダー |
内蔵カメラ フルHDWebカメラ | |
サイズ | およそ幅324×奥行225×高さ23.5~29.0 |
重量 | 約1.8kg |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
価格 | 18万4980円から |
インテル Core Hシリーズは、ゲーミングノートパソコンやクリエイター向けパソコンに搭載されることの多い高性能なプロセッサー。そのうち Core i7-13700Hは、性能を重視したPコアを6つ、高効率なEコアを8つ搭載し、最大5.0GHzの動作周波数を実現したモデルとなっている。
GeForce RTX 4050 Laptop GPUは前世代のRTX 3050からCUDAコア数や動作周波数が大幅に向上しているのが特徴。レイトレーシングやAI対応も強化されており、ゲームタイトルによっては、よりリアルで臨場感ある映像表現を楽しむことができる。
さっそく、ベンチマークソフトでこれらの性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を見るため「Cinebench R23」を実行してみたところ、シングルコアが1845pts、マルチコアが18706ptsとなった。また新バージョンの「Cinebench 2024」も試してみたところ、シングルコアが110ts、マルチコアが967ptsとなった。
いずれも 前世代の上位モデルであるCore i9-12900Hに負けないパフォーマンス。普段使いはもちろんだが、ゲームやクリエイティブ用途も快適に行える性能があることが期待できる。
マシンの総合的なパフォーマンスを見るPCMark 10を試してみたところ、総合スコアが「6685」という結果になった。快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上だが、本機はそれぞれ10821、9873、7589というスコアで、いずれも大きく上回っている。
高解像度写真のRAW現像や4K動画のエンコードなどの負荷の高い処理も行なえることがわかる。
次に、ゲーミングパソコンとしてはメインとなるグラフィックス性能をチェックするため、「3DMark」を実行してみたところ、次の結果になった。
3DMarkの結果 | ||
---|---|---|
テスト | 総合スコア | グラフィックススコア |
Time Spy Extreme | 4254 | 4032 |
Time Spy | 9154 | 8660 |
Fire Strike Ultra | 4848 | 4576 |
Fire Strike Extreme | 10249 | 10639 |
Fire Strike | 20654 | 22758 |
Port Royal | 4822 | 4822 |
結果を見ると、フルHD(1920×1080ドット)なら重めのゲームも高いフレームレートで快適にプレイできることがわかる。軽いタイトルによっては、WQHD(2560×1440ドット)でも十分楽しめそうだ。
人気のバトルロイヤルゲームApex LegendsならフルHDでフレームレートが140fps超、WQHDで95fps超という判定結果で、本機のリフレッシュレート144Hzというディスプレーの性能を活かした滑らかな映像で楽しめることがわかる。そこで、実際にゲーム系のベンチマークソフトもいくつか試してみた。
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果 | ||
---|---|---|
グラフィック設定 | 解像度 | スコア/評価 |
標準品質 | 1920×1080ドット | 27516/非常に快適 |
高品質 | 1920×1080ドット | 23436/非常に快適 |
最高品質 | 1920×1080ドット | 19783/非常に快適 |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果 | ||
---|---|---|
グラフィック設定 | 解像度 | スコア/評価 |
軽量品質 | 1920×1080ドット | 15097/非常に快適 |
標準品質 | 1920×1080ドット | 11930/とても快適 |
高品質 | 1920×1080ドット | 8257/快適 |
フルHD解像度であれば、FFXVのような重量級ゲームも品質次第では快適にプレイできることがわかった。
なおストレージは1TBのM.2 SSD(PCIe Gen4×4)が搭載されていた。CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが4700MB/s前後とかなり高速。日常のデータ読み込みや書き込みはもちろんだが、ゲームのロード時間短縮にも役立ってくれそうだ。
場所を選ばずゲームを快適に楽しめる小型軽量モデル
144Hzで駆動する14.0型ディスプレーや第13世代Core i7プロセッサー、GeForce RTX 4050 Laptop GPUなどを搭載しながら約1.8kgというコンパクトボディーを実現した「GALLERIA RM7C-R45」。アルミニウム合金素材を使用した質感が高く洗練されたデザインの本体は、場所や利用シーンを選ばず使いやすいのも魅力的。
これからPCゲームを始めようと考えている初心者やライトユーザーはもちろんだが、出先でもヌルヌルした滑らかな映像でゲームを楽しみたいというヘビーゲーマーにも、ぜひ注目してほしい製品だ。