バッテリーチェックはアプリで
バッテリー切れが怖いのは、メインのリチウムイオンバッテリーだけではありません。シフトスイッチにもバッテリーが入っています。ディレイラーを動かすリモコンですから、これが切れても変速しませんし、切れる前の救済措置もありません。
入っているのはボタン電池のCR1632で、左右それぞれ2枚ずつ。消費電力が少ないので3年ほど持つそうですが、そうなると忘れた頃に切れそうで怖い。充電もできませんから、これは普段から忘れないようにチェックしておきたいところ。
シフトスイッチのバッテリーチェックは片側2つのシフトスイッチを両押しますとLEDインジケーターが光ります。緑ならOK。残り10%を切ると赤が点灯するそうです。
バッテリー残量の確認方法としては、もうひとつスマホアプリの「E-TUBE」を使う手もあります。ボタン電池とリチウムイオンバッテリーの両方が一度にチェックできるので、私はもっぱらこっちの方法でやっております。
この画面はおよそ500km走行後の状態。ボタン電池は両方ともOK。リチウムイオンバッテリーの残量5セグ表示のうち2セグを残した状態ですから、もう充電した方が良さそうです。
実は輪行で困るDi2
もし走行中にバッテリーのピンチを知ったら、変速の要らない場面では電源を切って節約したいところ。ところがDi2にオフスイッチはありません。左右のシフトスイッチを2〜3回クリックするとシステムが起動し、30分ほど入力がなければスリープするだけ。おーい、ちょっと、シマノさ〜ん。
とはいえ普段乗っている間はそれで問題なし。困るのは輪行や車での移動中、誤ってシフトスイッチに触れるとディレイラーが動いてしまうこと。放っておくと無理な力がかかってトラブルの原因になるので、輪行の場合はバッテリーを抜いて対処する方もいらっしゃるようです。つまりバッテリーを抜く以外に電源を切る方法がありません。
飛行機輪行についても、少し面倒です。基本的にリチウムイオンバッテリーを内蔵した車体は受託手荷物として預けられません。よってDi2のマニュアルには「車体からバッテリーを外して機内持ち込みの手荷物扱い」にせよとあります。ただ実際の運用については「一定の条件を満たしたもの」なら預けられるという話も聞いているので、詳しくは航空会社にお問い合わせくださいと申し上げておきます。

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