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DEEPCOOLの「ASSASSIN IV」を搭載

14世代Core i9は空冷クーラーで冷やせるの!? RTX 4090で最強クラスの空冷ゲーミングPCを試す

文●宮里圭介 編集●八尋/ASCII

提供: インバースネット

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空冷クーラーでCPUの温度はどこまで冷やせる?

 いくら巨大で冷えるといわれている空冷クーラーを採用しているとはいえ、使用しているCPUはハイエンドの「Core i9-14900KF」。最大動作クロック6GHz、24コア/32スレッドの化け物のようなCPUを満足に冷却できるかはわからない。

 そこで、ベンチマークソフトとなる「CINEBENCH R23」を使い、CPU性能と温度とをチェックしてみた。なお、このベンチマークソフトは、CGレンダリング速度からCPU性能を測り、ptsという単位のスコアで評価してくれるもの。このスコアが高ければ高いほど、CPU性能が高い。

 なお、CGレンダリングはマルチスレッド処理に適したものとなるため、基本的にコア数、スレッド数が高いほど高性能になりやすい。つまり、CPUに高負荷がかかるテストとなっている。

 まずはベンチ結果から見ていこう。

CINEBENCH R23の結果

 コア/スレッドをすべて使用するMulti Coreのスコアは36090pts、1つだけ使用するSingle Coreは2245ptsという結果になった。このスコアはCore i9-14900KFとしては妥当なもので、十分性能が発揮できているといったいいものだ。

 さて、気になるCPU温度を見てみよう。温度の取得には「HWiNFO64 Pro」を使用し、CINEBENCH R23のMulti Coreテストを実行。ログに残った「CPU Package」(CPU温度)と「Core Clocks (avg)」(平均動作クロック)をグラフ化したものがこちらだ。

Multi Coreテスト実行中の温度

 一瞬80度まで上昇しているが、それ以降は75度前後で安定。動作クロックは、Pコアが平均約5.1GHz、Eコアが平均約4.1GHz。どちらも安定した後の乱れは少なく、空冷CPUクーラーでも冷却が十分間に合っているのが確認できた。

 ただし、騒音は別。高負荷時はファンの回転数が上昇し、ウルサイと感じてしまった。とはいえ、これは長時間高負荷を持続した場合の話。普段の利用、ゲームプレーなどであればCPUへの負荷が軽いため、そこまで騒音が気になることはない。

3Dグラフィックス、ゲーミング性能をチェック

 ゲーミングパソコンとして考えた場合、やはり気になるのは3Dグラフィックス性能。こちらを定番の「3DMark」を使って調べてみた。

 DirectX 12 Ultimateに対応し、グローバルイルミネーションやレイトレーシングが使われているだけに、3DMarkの中でもっとも重たいテストとなる。

3DMarkより、Speed Wayの結果

 結果は、10122。GeForce RTX 4090を搭載しているため、文句なしの好スコアだ。参考までに、ミドルクラスのGeForce RTX 4060 Ti搭載機では3000台前半、GeForce RTX 4070 Ti搭載機だと5000台前半だといえば、このスコアがいかに高いかわかるだろう。

 これ以外のテスト結果もまとめておいたので、性能比較などに役立ててほしい。

3DMarkのテスト結果まとめ

 もう少しゲーム寄りのベンチマークとして、定番の「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も試してみよう。実ゲームのデータを使用した重量級のベンチマークテストとなるが、Core i9-14900KFとGeForce RTX 4090搭載パソコンにとっては余裕となるため、解像度を「3840×2160ドット」、画質をプリセットの最大となる「高品質」とした。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果

 スコアは15517で、評価は「非常に快適」。文句なしの好結果だ。

 最後に、「サイバーパンク2077」と「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」のベンチマーク機能を使い、実ゲームでの性能も見てみよう。

 どちらも負荷を高くするため、解像度は4K(3840×2160)に設定。画質設定は、サイバーパンク2077では「レイトレーシング:ウルトラ」を選び、DLSSをオン。アバターでは「ウルトラ」を選んでいる。

サイバーパンク2077のベンチマーク結果

 サイバーパンク2077のフレームレートは、平均147.34fps。最低でも70.46fpsあり、4Kでも快適に遊べるだけの実力がある。これだけのフレームレートが出せるなら、ゲーム中も画面のカクツキが気になることがなく、没頭できること間違いなしだ。

アバターのベンチマーク結果

 アバターのフレームレートは、平均109fps、最低83fpsと、こちらも高め。フレームレートのグラフを見ても極端に落ち込むシーンなどはなく、どんなシーンでも快適に描画できているというのがわかる結果となっていた。

半端な水冷クーラーよりも冷える空冷クーラーで安定動作!

 いくら大型とはいえ、空冷クーラーでCore i9-14900KFを冷やしきれるのか不安があったが、結果は見てのとおり。高負荷時でも余裕をもって冷やせるだけの性能があることがわかった。

 3Dゲーム用とするにはオーバースペックだが、動画や写真の編集、AIを使った各種処理に使いたいのであれば、Core i9-14900KFとGeForce RTX 4090の組み合わせは、最強のタッグといっていいだろう。

 騒音は大きめだとはいえ、このCPUとビデオカードの性能をフルに引き出せるパソコンとして考えると、「FRGBZ790/WS14」は魅力的な製品だといえる。

(提供:インバースネット)

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