トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は12月8日~12月25日までの期間、新潟交通が運営する一部路線バスにおいて、利用状況可視化に向けた実証実験を開始した。
本実証実験は、新潟市の「令和5年度新潟市概念実証支援補助金制度」の支援を受け、新潟交通の協力により実施する。
新潟市概念実証支援補助金は、近未来技術等を活用した概念実証を支援することで、デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた取り組みと「新しい生活様式」を見据えた新規事業の創出を図るために交付されるもの。
TMNは、これまでの課題だった正確な利用実態の把握がこれらの課題解決につながると考え、カメラを用いた乗降情報を取得するシステムを開発している。
実験では、乗降時にカメラで撮影した乗客の顔画像を特徴量データ変換および暗号化し、暗号化データを車両内に設置された解析用制御部内に格納、保管する。
加えて、乗車情報と降車情報を照合し近似した場合に乗降情報として利用者属性推定情報とともに記録する。
これにより、人手によるばらつきなく、データ取得を効率的かつ正確に取得できるようになり、地域、個人にとって快適な移動環境の創出につながるよう取得した移動関連データの利活用を促進していく。
主な検証・評価内容
画像認識範囲とカメラ取付位置の検証
人物捕捉率の検証
乗降画像照合における精度評価
本実証実験を通じて、運用時における機器の性能を確認し、様々な課題・問題点を抽出し将来的なサービス検討に役立てていくという。