障がいがあっても使いやすいディスプレーとは?

ePARA×JAPANNEXTの「ディスプレーの未来を考える座談会」に潜入してみた

文●宮崎真一 編集●ジサトラユージ

提供: 株式会社JAPANNEXT

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アームの柔軟性やKVMの切り替えなど
位置調整機能の使いやすさがキモ

ePARA×JAPANNEXTの「ディスプレーの未来を考える座談会」に潜入してみた

車いすに液晶ディスプレーを固定しゲームをプレイしているJeni氏

あーりん氏:障がいのある方の中には、ディスプレーの調整を介助者にお願いしてる方もいると思います。そうした機能があれば、自分でも調節ができて気楽にゲームを遊べるようになりますね。

Jeni氏:あと、自分はKVM機能を使うこともあるので、接続デバイスの切り替えをディスプレーの側面や背面のボタンではなく、外部のボタンなどでできるようになるといいなっていう思いもありますね。

JAPANNEXT:弊社の製品ですと、入力ソースを切り替えるとKVMのデバイスも変わるようになっているのですが、根本的な問題はやはりOSD操作用ボタンが使い難いというところに繋がると思います。ただ、一般的にはOSD操作用ボタンは頻繁に使う部分ではないので、そこにこだわってコストが高くなるより、価格を下げるほうがユーザーにとっていいのではという判断もありました。

Jeni氏:KVMの切り替えは介助の方に頼むのですが、仕事中ですと生活の支援ではないので介助者に頼むということが難しい状況もあります。ですので、切り替えやすい仕組みがあるとありがたいですね。

あーりん氏:介助者か家族が来るまで、仕事の進行を待ってもらう場面もあると聞いています。ですので、自分でできる方法が選択肢として用意されていれば嬉しいですね。

Jeni氏:以前は、キーボードとマウスの切り替えスイッチを使っていたのですが、消耗品みたいなものなのでそれが効かなくなることもあり、仕事が2~3時間できないということもありました。

まるぽす氏:ディスプレーのUSB Tyep-Cとかに接続して、手元にディスプレーの制御が行える外部コントローラーがあるとすごくいいですね。

Jeni氏:そういうものがあると非常にありがたいですね。最近ですと、音声入力でボタンを押してくれるものもありますので、それらを利用して音声だけで切り替えができると助かると思います。

希央氏:他にも、映像の入力切り替えなども面倒なので手軽に切り替えられるといいですね。

Jeni氏:確かに、ゲーマーだとPCとコンシューマーゲーム機とで画面を切り替えることもあると思うので、非常に便利なように思います。

まるぽす氏:ゲーム配信する際は、HDMIの分配器を使ってデュアルスクリーンの片方をコンシューマーゲーム機の画面にしてプレイしたりもします。そういった切り替え作業が、同一のディスプレーならワンボタンでできるといった機能があるとありがたいですね。

JAPANNEXT:あとは、価格とのバランスも大事ですね。あまり使わないような機能まですべて液晶ディスプレーに載せてしまうとどうしても価格が高くなり、顧客満足度が高い製品にはなりづらいと思いますが、別売りのアダプターなりオプションなりで必要な機能を補えれば、多くの方に喜んでもらえるのかなと思います。

ゆづぱん氏:例えば目の負担面で言うと、メガネの上に掛けてUVやブルーライトをカットするオーバークラスのようなアクセサリーはいいかもしれません。かっこいいオーバーグラスは少ないので、ディスプレーメーカーさんが出していただければ信頼性もあっていいと思います。

まるぽす氏:確かに、ディスプレーメーカーがオーバーグラスを出していると親和性もあるんだろうなと思いますね。

希央氏:メガネメーカーと協力しないと難しいとは思いますが、ディスプレーメーカーがこういったアクセサリーを出すことで、いろいろな方に使いやすいものを目指してますとアピールできると思うんです。

JAPANNEXT:それは確かに、ディスプレーの種類に関わらず使えるので非常にいいですね。

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