B760M AORUS ELITE X AXをレビュー
白基板マザーボードと技アリPCケースでコンパクトな液晶一体型ホワイトPCを自作!
一度は白いPCパーツでまとめたPCを作ろうと思ったことはないだろうか。しかしながら、いざ探してみるとPCケースやCPUクーラーはすぐ見つかるが、マザーボードは選択肢が少ない。あっても基板の色は黒色がほとんでお悩みの方も多いかと思う。
そんな方に紹介したいモデルが、最近GIGABYTEがリリースしたMicro-ATXモデル「B760M AORUS ELITE X AX」だ。基板まで白い、真の「ホワイトマザーボード」で、コンパクトなマシンを組みたい人にもオススメできる。
基板まで白い珍しいマザーボードは機能もユニーク
B760M AORUS ELITE X AXはインテルB760チップセットを採用した白色マザーボード。Micro-ATXはコストを抑えたモデルが多い中、CPUまわりに14+1+1デジタル電源フェーズを採用し、基板は8層基板&2X銅薄層と、ハイエンドに匹敵する作りになっている。
メモリーはDDR5に対応。ひと昔前のこのクラスのチップセットではできなかった、メモリーのオーバークロックをサポートする。また、XMPはDDR5-8266までの動作をうたう。メモリースロットは4基あり、1基あたり48GBまで対応。つまり、合計192GBまで積める。
そして、最大の特徴がなんと言ってもその白さだ。白色をうたうマザーボードの多くは、一部の部品が白いだけのパターンが少なくないが、本製品はヒートシンクやI/Oカバーはもちろん、基板まできちんと白い。
昔はいろんな色のマザーボードがあったものだが、最近は黒色ばかりだったので新鮮さを感じるほどの白さだ。ちなみに、GIGABYTEはインテルZ790チップセットを採用した白色ATXモデル「Z790 AORUS PRO X」も展開しているので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。
PCI Express 5.0の×16スロットは独自の「PCIe UD Slot X」。従来の10倍の耐荷重性能と、専用のバックプレートでしっかりねネジどめされているので、重量級のビデオカードでも安心だろう。
M.2スロットは2基あり、どちらもヒートシンクを備える。さらに、このヒートシンクもM.2 SSDの着脱もツールレス設計なので、小さいネジを紛失するという心配がない。
リアのI/OパネルはUSBポートが合計9基と豊富だ。その内訳は、USB Type-Aが8基(USB 3.2 Gen 2が1基、USB 3.2 Gen 1が3基、USB 2.0が4基)、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2x2)が1基となる。
通信機能としては、2.5GbEの有線LANとWi-Fi 6E対応無線LANが使える。オーディオ系の端子はシンプルにマイク入力とライン出力、光デジタル(S/PDIF)のみだが、最近はアナログでマルチ出力することはないと思うので十分だろう。
本製品のユニークさは、その白さだけではない。なんと、I/Oパネル以外にもHDMI端子を備えており、「Sensor Panel Link」という機能で、CPU内蔵GPUを利用してディスプレーに映像を出力できるのだ。
ガラス製パネルを採用したPCケースの普及で、最近はPC内に小型ディスプレーを入れて運用するユーザーが出てきた。しかし、ケーブルを外から内部に入れると、見た目が美しくないという問題も。B760M AORUS ELITE X AXなら内部で完結できるので、すっきり運用できるわけだ。