ファーウェイからシピンアウトし
中国シェアトップのHonorはIPOを果たすか
フォームファクタでは、折りたたみ式などのトレンドがあるが、機能面ではカメラの性能にあらためてフォーカスが当たってきた。10月のレノボのイベントでは、クラウドではなくローカルAIがPC、そしてスマホにやってくるという予想を聞いた。クアルコム、インテルなどが取り組みを進めているが、すぐにその時代が来るというわけではない。
Canalysでは、デバイス上でAIを動かすオンデバイスAIモデルを実行できるAI対応チップセットを搭載するスマートフォンは2024年時点では5%にも満たない(出荷台数ベース)と予想を示しており、「オンデバイスAI機能がハイエンドスマホへのアップグレードに影響するかというと、2024年は限定的だろう」という見方を示している。成長国における買い替え需要は低迷していることもあり、ハイエンドは伸び悩みが続くとしている。
カムバックしつつあるとされるファーウェイだが、2020年にファーウェイからスピンオフしたHonorは、中国国内で19%のシェアでOPPOと並んでトップ。Honorは欧州でもトップ5に入っており、IPOを目指すと発表した。時期や市場などの詳細は明かしていない。ファーウェイに制裁を加える米国にとって、現時点では皮肉な結果になっている。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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