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スマホとiPadではじめるラクラク動画制作術 第14回

動画をより見やすくするワザがこれ!

「LumaFusion」のクリップ編集やトランジションを活用してiPadでプロ並みの動画を目指そう

2023年11月23日 09時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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●クリップの再生速度を変更する

 動画にメリハリをつけたいなら、カット編集をするだけでなく、クリップの再生速度を変更することも重要だ。動画に緩急が出てきて、緊張感が加わったり、ドラマチックな効果を演出したりできる。

 クリップの再生速度を変更するには、クリップ編集画面の「スピード&リバース」タブで作業する。スライダーを動かすことにより、1/240~6倍の間で変更が可能だ。また、「リバース」をオンにすると、逆再生することもできる。

「スピード&リバース」タブを開き、スライダーを調整すれば、クリップの再生速度を変更できる。逆再生するには「リバース」をオンにする

●スタビライズで手ブレ補正

 手ブレしている映像を見続けるのは、視聴者にとってかなりの苦痛だ。そのため、できるだけ最初から手ブレを防いだ撮影をしたいところだが、場所や場面によっては仕方のないこともある。しかし、そのような映像があっても、「LumaFusion」のスタビライズ機能を使えば、手ブレを補正することが可能だ。

 スタビライズ機能を使う方法は非常に簡単。クリップ編集画面の「スタビライズ」タブを開き、画面右側の編集メニューにある「Lock&Load安定化」のスイッチをオンにするだけだ。スイッチの下にある「全体的な強度」で補正の強度を調整できる。また、高速で移動しているものが歪む"ローリングシャッター現象"が起きる場合は、「自動シャッター補正」をオンにすることにより補正が可能だ。

「スタビライズ」タブで「Lock&Load安定化」をオンにすると、手ブレ補正が行われる。補正の強度は、「全体的な強度」で調整できる。

 注意したいのは、ブレの大きい映像を補正すると、動きがグニャグニャしてしまうことがあることだ。この場合は、画面右上に表示されている設定項目を頼りに調整しよう。ここには、さまざまなシーンに合わせた手ブレ補正設定が並んでいるので、1つずつ試していき、最もスムーズに見えるものを選ぶといい。

画面右上には、シーンに応じて設定された項目が並んでいる。ここを選択して、最も手ブレが軽減されるものを選ぶと、効率よく設定できる

 ただし、ここから項目を選んでも動きがスムーズにならないことがある。そんなときは、編集メニューの「強度の詳細設定」や「高度なスケーリング」を1つずつ変更し、最もスムーズな映像になるように個別の調整が必要になる。

手ブレ補正は、右側の編集メニューで細かに調整できる。既存の設定でスムーズにならない場合に利用しよう

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