AIアバターが説明員として、健康のアドバイザーとして登場
AIに関する展示も相次いだ。
なかでも、SHARP Tech-Dayにあわせて発表したシャープ独自のエッジAI「CE-LLM」を活用した展示に関心が集まった。
CE-LLMは、ChatGPTなどの生成AIとは異なり、ネットワークを介すことなく、それぞれの端末のなかで、様々な処理を行うため、リアルタイム性が高まり、より自然なコミュニケーションを実現することができるのが特徴だ。
会場では、CE-LLMを活用したAIアバターがバーチャル説明員としてSHARP Tech-Dayの展示内容を紹介したり、ヘルシオホットクックと会話を楽しみながら家電をコントロールしたり、エクササイズの結果をもとにAIヘルスケアトレーナーが対策をアドバイスしたりといった展示が行われた。
シャープでは、家電とネットワークを接続したAIoTを実用化しており、洗濯機や冷蔵庫、オーブンレンジなど、12カテゴリー877機種のAIoT家電を発売。すでに数100万台がネットワークに接続され、家電と対話するなどの用途でAIを活用している実績がある。
「今後、AIoT家電をはじめとして様々なデバイスがAIの入口になり、出口の役割を果たすことになる。AIoTでシャープが目指してきた世界が、CE-LLMによって、第2フェーズに入ることになる」と種谷CTOは語る。

この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ