みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。 第32回は「ふれあいラグーン」でオタリアなどの鰭脚類やケープペンギンの飼育を担当している西川弥緒がお伝えします。
前回の記事はこちら。
■個性豊かなプレーリードッグたち
※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記
「ふれあいラグーン」では、2023年7月21日にオタリアの赤ちゃんが誕生しました! 横浜・八景島シーパラダイスでのオタリアの繁殖は12年ぶりです。お父さんは「レオ」、お母さんは「カシス」です。元気なメスの赤ちゃんがすくすく成長しています。
2023年の夏はコロナ禍を乗り越えて日本各地でお祭りが再開したことから、お祭りのように人々を集め、笑顔に出来る存在になってほしいという思いを込めて「まつり」と名付けました。
産まれた時は8.8kgだった体重も、まもなく生後4ヶ月を迎える今では25kgまで成長しました。
大人のオタリアたちは主に魚を食べていますが、赤ちゃんは私たち人と同じように最初はお母さんのおっぱいで育ちます。
アシカの仲間と言えば、スイスイ水中を泳ぐイメージがあると思いますが、生まれたばかりの赤ちゃんは泳ぐことができません。 「まつり」の場合、生後1週間で初めて展示室のプールに入った時は自分ではうまく陸に上がることが出来ずに「カシス」に咥えられて助けてもらっていました。生後2週間を過ぎると自分で陸に上がれるようになり、2mくらいまで潜れるようになりました。
今では大人に負けない力強い泳ぎをしています。
「まつり」が泳げるようになるまでは「カシス」がいつも寄り添っていましたが、泳ぎに不安がなくなると日中はそれぞれ自由に過ごしていることが多くなりました。よく遊びよく寝てのびのびと暮らしています。
「まつり」が暮らしている展示室では、お母さんの「カシス」以外にもオタリアのメスの「ヤヨイ」「カリート」、ゼニガタアザラシの「ウニ」「トロ」「ワサビ」「ホタテ」が一緒に生活をしています。
「まつり」はとても好奇心旺盛で、アザラシたちに近づいてみたり、アクリル越しにお客さまと遊んでいたり、展示エリアに飼育スタッフが入ると近づいて来たり、日々いろいろな行動を見せてくれます。
そんな「まつり」が今挑戦しているのはお魚を食べること!
大人たちのごはんの時間に合わせて「まつり」にもアジやイワシなどのいろいろな魚を渡してみますが、噛んでみたり、振り回したりして遊ぶもののなかなか大人のように飲み込んではくれません。ですが、なんと最近、魚を渡すと噛みながらノドを動かす様子が見られるようになりました!魚を食べる日も近いかもしれません!
この4ヶ月で「まつり」の成長の早さに日々驚かされています。
よく人でも子供の成長は早いと言いますが、「まつり」もその言葉の通りです。
“今”の「まつり」を見ることが出来るのは”今”だけですので、ぜひ「まつり」に会いに、ふれあいラグーンに遊びに来てください!
横浜・八景島シーパラダイス
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