歴史と伝統のホテル「ペニンシュラ」の物語! 第1回

【歴史的貴重写真満載】 創業150年以上のペニンシュラが世界でたった12軒しかない理由

文●ザ・ペニンシュラ東京

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 皆さん、こんにちは! 日比谷のホテル「ザ・ペニンシュラ東京」です!

ザ・ペニンシュラ東京外観

 日比谷公園の向かい、日比谷交差点に位置するこのホテル。ご覧いただいたことはございますでしょうか?

 現在ザ・ペニンシュラ東京が建っている場所は、かつて日活ホテルが入っていた日比谷パークビルでした。もしかしたら、こちらを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね!

日比谷パークビル

 2007年9月開業、今年16周年を迎えたのですが、開業当初より、宿泊、レストラン&バー、スパにて国内外のお客様をお迎えしてまいりました。

 「地域社会に根付くホテルに…」という想いとともに歩んでまいりましたが、開業に至るまで、そして開業から現在まで、多くの“物語”がありました。それは、ホテルという枠組みを超えたようなものまで!

 本連載では、私たちザ・ペニンシュラ東京を知っていただくため、そういったストーリーを含め、普段なかなかお話できないような特別なお話ができればと思っています♪ よろしくお願いいたします!!!

 さて、初回は「ペニンシュラってこんなホテル!」という自社紹介をさせていただきます!

1928年開業当初のザ・ペニンシュラ香港

 私たちは、1928年に“スエズ運河より東側で最高のホテル”を目指して香港で初めて建てられたホテル「ザ・ペニンシュラ香港」を旗艦店とした歴史あるホテルグループです。親会社は香港上海ホテルズ社で、現在ヨーロッパ、アメリカ、アジアに12軒のホテルを運営しています。

 香港上海ホテルズ社が香港で最初に経営したホテルは1868年に開業した香港ホテルで、名前こそ“ペニンシュラ”と付いていませんが、「アジア最古のホテルグループ」といっても過言ではありません!

1868年開業の香港ホテル

 最初のホテルオープンから150年以上の月日が経ち、計12軒のホテルを展開…。「店舗数が少ないなぁ」と思われる方も多いのではないでしょうか?

 そう、少ないのです! しかし、それには、れっきとした理由があるのです。

その1、カドゥーリ―家という一族経営のため!

 “本当に良いと思ったもの”を最高なクオリティで提供するため、同家の目の行き届く範囲内でしかビジネスをしない、そして長期的な視野のホテル経営しかしません。

その2、私たちは“所有”を目指しているため!

 経営や運営を委託形式にするホテルが多い中、私たちは可能なかぎりホテルの“所有”を目指しています。それにより、伝統を継承し、ブランド力を高めていくことができます。

その3、“最高”の条件が揃わなければ、絶対に建設しないため!

 「最高のプロダクトとサービスをご提供する」という哲学を実現するため、いわゆるビルの一角ではなく、丸々すべてがホテルという一棟建てにこだわっています。

 さらに、ペニンシュラらしい形で地域に根付き、ホテルとしての役割を全うするため、立地に並々ならぬこだわりをもっています。それは、“ビジネスと観光の中心地”という考えがベースになっていて、ザ・ペニンシュラ東京は地下鉄日比谷駅に直結、オフィスが立ち並ぶ東京駅や丸の内エリア、東京を代表するショッピングエリア銀座までも徒歩圏内という立地の良さを誇ります。そして皇居外苑と日比谷公園の向かいに位置するため、都会のオアシスとも言える緑あふれる景色を見ることができます!

ザ・ペニンシュラ東京からの景色

 ちなみに…今年9月にオープンした12番目のホテル「ザ・ペニンシュラロンドン」もまさにプライムロケーションで、ハンドパークコーナーも目と鼻の先、バッキンガム宮殿の向かい、ウェリントンアーチが見える交差点にあります。

ザ・ペニンシュラロンドン外観

 そういった理由がゆえのスモールラグジュアリーホテルグループなのです! ご理解いただけましたでしょうか?

 その1から3までの条件をクリアし、様々な調整を経て、やっとホテル建設となるわけなのですが…そこからもペニンシュラブランドのこだわりが続きます!!!

 まず、「ホテルが建つ土地の文化を取り入れる」という哲学を反映したホテルづくり。

 私たちはホテルが立地する場所の歴史や伝統、文化を大切にしています。外観をはじめ、客室からパブリックスペースまで、デザイン、インテリア、装飾品までその土地を象徴するものを取り入れています。そういったことから、世界12軒のホテルすべての雰囲気がまったく違うのです!!

香港、北京、東京、イスタンブールのロビー

 ザ・ペニンシュラ東京は日本(東京)なので、「ペニンシュラスタンダードと日本文化の融合」をコンセプトに、日本の文化や伝統を取り入れた“本物の和”を生かしたつくりやデザイン、アート展示を行っています。館内にある1,000点以上のデザイン・アート作品のうち、約9割が日本人のアーティストによるものなんですよ!(別回でアートを含むトリビアをご紹介させていただきますね♪)

 そこには、ペニンシュラが提案するその土地の魅力を、その土地以外からいらっしゃるお客様はもちろん、その土地で生まれ育ったお客様にも感じていただきたいという強い想いが込められています!

 そして、ザ・ペニンシュラ東京ならではのレストランやスパをつくり上げていくわけですが、その中で私たちが大切にしているもう一つのこと、それはペニンシュラならではのスタッフ「ページ」やアフタヌーンティー、ペニンシュラ仕様のロールスロイスを中心とした車輌、そして家族のような温かみを感じるおもてなし“ペニンシュラ・ホスピタリティ”など…“ペニンシュラを象徴する”香港から続くDNAを受け継ぎ、継承していくことです!

ペニンシュラ仕様の車輌

アフタヌーンティー

 次回からは、ペニンシュラならではのスタッフ、車輌、取り組み、トリビアなどなど、カテゴリーごとに深掘りストーリーを掲載させていただきますね!

 この連載でもたくさんのお客様とつながれることを楽しみにしています♪

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