グーグルは11月7日(現地時間)、広告主向けの生成AI「コンテンツ作成ツール」について、米国内の広告主を対象としたベータ版の提供を始めたと発表した。順次、利用可能なユーザーを拡大しており、2023年末までに米国のすべての広告主にベータ版が開放される見込みだ。
同ツールは数回クリックするだけで、AIがキャンペーン用の新しいテキストと画像を生成するというもの。広告の掲載結果を高めるため、コンテンツ生成時に顧客に関する知識や専門知識、掲載結果データなどを考慮する点が一般向けの生成AIとは異なる。
また、生成された画像は当該ビジネスまたはクライアント固有の物とされ、同サービスを使う別のクライアントに対して、同じ画像を生成しない仕組みも導入しているという。
ほかにも同社では、Google広告からAIを活用した画像編集機能を直接使用し、生成したアセットと既存のアセットの両方を柔軟に強化する機能を用意。本機能を使えば、人物が写った1枚の写真を基に、季節やキャンペーン内容に応じて背景を変更した複数の画像を簡単に生成するようなことも可能だ。こちらは2024年初頭までに、Google広告アセットライブラリを通じてすべてのユーザーに提供されるという。