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現場メンバーが主体的にアプリ開発、デジタル人材育成の一助に

大陽日酸、グループ8000名でkintoneを活用、契約書管理アプリで年間400万削減

2023年11月07日 10時00分更新

文● ASCII

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 サイボウズは、2023年11月6日、日本酸素ホールディングスグループの国内産業ガス事業を担う大陽日酸が、業務基盤ならびに企業風土改革ツールとしてkintoneを活用し、DXを推進していることを発表した。

 kintoneは、大陽日酸が業務基盤として運用してきたIT製品のサポート終了に伴い、2017年に新たな業務基盤として採択。導入から5年以上が経つ中で、現在、同グループ53社で約8000名のユーザーがkintoneを活用している。

 大陽日酸は、kintoneの導入により、外部からセキュアでタイムリーに業務ができる職場環境の構築や、現場メンバーによるアプリ開発が可能な基盤による属人化からの脱却、ペーパーレス化を通したコスト削減などを達成している。600を超えるアプリが運用され、特に、契約書管理アプリでは、推計で年間約400万円のコスト削減を実現しているという。

大陽日酸でのkintone運用イメージ図

kintoneの導入効果の一例

 大陽日酸のkintone含めたICT化は、業務効率化やコスト削減の先にある、「企業風土改革」を見据えており、あらゆる変化にも対応できる強い組織づくりを目指している。IT部門はチームミッションを「開発から教育ルール作りへ」と設定し、「kintone道場」と名付けた社内講習会を定期開催。現場メンバーによるkintoneでのアプリ開発に寄与しており、今後も受講者を増やしていく予定だ。

 大陽日酸の経営企画・ICTユニットICTマネジメント統括部 業務デザイン部デジタルコミュニケーション課 課長である丸山学氏は、「デジタル人材不足がDX推進の課題となっていますが、kintoneはシステムを専門としていない人でも容易にアプリ製作が可能であるため、デジタル人材育成の一助にもなることを期待しています」 とコメントしている。

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