シャープは10月24日、クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」において、太陽光発電システムの電気を家電の運転に有効活用し、電気代を抑制する新サービス「ソーラー家電連携」を提供開始すると発表した。
同社はこれまで、住宅で使用するエネルギーを管理・制御するCOCORO ENERGYにおいて、利用者の生活パターンや気象情報などから、AIが太陽光発電システムの余剰電力量を1時間単位で予測し、蓄電池の充放電を制御することにより、発電を有効活用するサービスを提供してきた。
今回、この仕組みを家電にも応用し、太陽光発電の余剰電力を家電で賢く有効活用する業界初をうたうソーラー家電連携を開発。
同社のAIoT家電が持つ様々なクラウド省エネ機能に加え、新たに太陽光発電システムの運転状況に連動した高度なエネルギーマネジメントができ、発電の有効活用で家電の電気代を抑制できる。
具体的には、独自のAIが各家庭の発電量と消費電力量を予測し、快適性を維持しながらエアコンの省エネ運転を実現。昼間に発電した電気が余るときは、快適な温度範囲内で通常よりわずかに強めに運転し、電気を有効活用する。また、夜間など発電が不足するときは、省エネ運転で消費電力を抑えるという。
これにより、予冷・予熱効果による省エネ効果も得られ、同社独自条件による試算では、エアコンの電気代を冷房運転時でおよそ25%、暖房運転時でおよそ20%抑制する効果が得られたとしている。
ソーラー家電連携に対応する家電の第1弾としては、11月に発売予定の同社製エアコン「Xシリーズ」から利用可能。
利用の際は、同社の会員サイト「COCORO MEMBERS」への登録、およびクラウド連携エネルギーコントローラー「JH-RV11/JH-RVB1」が必要。さらにスマートライフアプリ「COCORO HOME」のインストール、およびHEMSとの連携が必要となる。
なお、本サービスに対応する当社製のAIoT家電は今後拡大を予定。さらに、他社製のインターネット接続対応家電や、既に設置されている家電への対応も検討していくという。